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2005年7月 3日
秘密の右手

変われば変わるもんである。この私が“ブログ”なるものを書くはめになるとは・・・。
「恋愛心理学」のメルマガは、講座を録音したものをテープ起こし、編集やすべての執筆は他人任せであった。そんな書くことが大嫌いな私が、“ブログ”を書いているのである。
長い間ごぶさたの受講生からは、「いったい、いつからパソコンを使えるようになったのですか?」といったお問い合わせが殺到している今日このごろ。

ふふふ…実は、いまだにパソコンが使えないのである。
では、なぜ、ブログが・・・それは、自分の両手以外に、もう一対、両手をゲットしたからなのである。ふ・ふ・ふ

ことの始まりは、去年の秋に、先日出版した「なぜか人に好かれる心理テクニック」の本を書いていたとき。
「当初、出版社からのビジネス心理の本を書いて欲しい」という依頼を受け、ビジネス心理学について書いていたのであるが、締め切りにもリーチがかかり、とっても困っていたときに、なんと夜中にムカデに右手をかまれてしまったのである。


righthand.jpg 現在の右手 すっかり治っているはずなのに(^^;

ものすごく腫れ上がって指も曲げられず、お箸も鉛筆も持てなくなってしまった。
しかし、当然のことながら、出版社が締め切りを延ばしてくれるはずもなく、困ってしまって右手の変わりになってくれる人を募集したところ、当時、一番暇でぼーっとしていた、しかも、高速回転の指を持つと異名を取る“きみちゃん”が手伝ってくれることになったことから、私の人生の急展開が起こったのである。

一日だけのバイトでやってきたきみちゃんに、腫れ上がった右手を見せて、「ムカデにかまれて、こんなに腫れ上がっちゃって、指も曲がらないんだよ」と言ったところ、きみちゃんは私の左手をじっと見つめて「ほんとにすごく腫れてまえすねぇ。これはたいへん」とのたもうたのであった。
本当ならこの一言で、すぐにでも帰っていただきたいところだったが、背に腹は変えられないので、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、きみちゃんに作業を手伝ってもらったのであった。
ところがなんときみちゃんの手ときたら、私のしゃべり言葉を即時にパソコンに入力する、その早いこと早いこと。私は、しゃべるとなるといつまででもしゃべれるのだが、書くとなるとまったくダメなタイプなのである。
書く作業というのは、しゃべるリズムと違ってあまりにもスローモーなので、浮かんでくる言葉が、書く作業をしている間に次々と消えてしまい頭に残らないのである。
そのため、筆を持ったまま、ただ、固まってしまって、ぜんぜんはかどらないというのが、私のいつもの執筆活動であった。あまりにもはかどらないので、「恋愛心理学」のメルマガと同様に、ほとんどの場合は、私がしゃべったテープを起こし、そして本にするというスタイルが今までの私の出版事情だったのであった。
ところが、きみちゃんの手が早いおかげで、しゃべりことばがすぐに文章化されるので、とっても楽にカンタンにことがすすむのである。あらあら不思議、あら不思議。

実は、先日出した本は、当初はビジネス心理学の本として出版する予定だったのだが、「ちょっとだけ恋愛のことも入れてくださいよ」という出版社の意向で恋愛を入れ、「コミュニケーションの方法も入れておいてください」となり、さらに・・・という感じで、なぜか『人に好かれる心理テクニック』というタイトルの内容にかわってしまったのであった。
出版の三週間前までタイトルが何になるかすら知らないという本だったのであるが、実はこの本は、6日間で仕上げたのである。遅筆の私としては信じられないような作業速度だったのだ。
なんだよ?たった6日で本って作れるのかよ?とすっかりご機嫌になった私は、メルマガ「恋愛心理学」も書き下ろしで書く、ブログ゙もしてみたい、ときみちゃんのスケジュール関係なしに、こういうことをすることになったわけです。
ということで、一週間に1回のペースで書く予定なので、どうかみなさん、きみちゃんの両手の健康を祈っておいてください。当然ながら、きみちゃんに病気、ケガ、その他夫婦ゲンカ等の事情がある場合は、このブログは更新されません。

今後のラインナップの予定を告知しておきます(順不動)
・スリッパの秘密
・スリッパの秘密 エピソード編
・まわる温泉
・キンタマール事件
・保育園からのご注意
・リッツカールトンの悲劇
・サラダボールの使い方
などなど  ほとんど心理学とはまったく関係のない私的コラムが中心となります。
たまには、まじめなことを書くかもしれませんが、その日の気分、きみちゃんの事情により、内容は日替りメニューになる可能性がありますのでご了承ください。

2005年7月 3日 15:09