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2004年12月10日
年賀状

年賀状の季節である。毎年、この時期になると憂鬱である。面倒くさがりのくせに、妙に凝り性なのでこだわりたいのである。
事務所から受講生のみなさんに送る年賀状も一千枚を越えてしまう。3年前までは、全件手書きでメッセージを書いていたが、確か3年前の年末は、12月30日から書き始め、書き終わったのが、1月4日だった。
「パパ遊ぼうよ」とすがる子供の声を無視しながら、年賀状書きだけで過ごすさびしすぎるお正月は絶対嫌だと決めて以来、受講生への年賀状は、事務所みんなで分担して書くことになり、昔よりはだいぶ楽になったけれど、それでもまだプライベートを含めると600枚は書くことになる・・・
妙に凝り性なので、1枚ずつ違うメッセージを書きたいのである。
ただ、これだけ量があるとほとんど無意識でまるでお筆先を操る巫女のようになってしまう。こんな姿は子供には見せたくないので、いつも鶴の恩返しの鶴のように「決してパパの部屋には入ってきてはいけないよ」と言い渡し、トイレ以外はこもりきり、たまにトイレから出てくるとほほがこけていて何かに取りつかれたような顔をしているらしく、子供の目が何気におびえている。
ただ、こんな凝り性の私ですら、ある種の受講生にだけはついつい同じメッセージしか、書けなくなってしまう。それは・・・あの・・・『三十路会』のメンバーに対してのメッセージである。『三十路会』それはメンタルの30代独身女性の会である。最大派閥にして最強かつ凶暴、取り扱い注意の受講生達である。毎年、いつも書くことはこれしかない。「頼む・・・今年こそ嫁に行ってくれ。頼む!!これこの通り(ペコリ)」もう、何年このメッセージを書き続けたことだろう。たまに「三十路会を脱会しました」と報告があれば、そのほとんどが「四十路会」への入会者だったりするのである。パートナーシップを教えている私の立場にもなってもらいたい・・・。どうか「頼む」世界平和のためにも私のためにも今年こそは、嫁に行って欲しい。誰よりも、世界中の誰よりも私は望んでいるのである。

2004年12月10日 00:00