2005年7月16日
スリッパの秘密?エピソード編?
さて、前回、スリッパの秘密を書きましたが、この4年間のスリッパ生活の中で、快適であるとともにいろんな事件に遭遇することも度々ございました。
今日は、その一大事にどう私が取り組んできたかというエピソード編をお送りいたします。
いつものように事務所のスタッフの目を盗み、過密なスケジュールの合間をぬって奥鬼怒温泉郷の秘湯に行ったときの話です。そこへは、多くの人は女夫渕温泉から一時間半かけて歩いて行くのですが、私はその日、宿からの送迎バスを使い、楽をして山奥の秘湯にたどり着いておりました。
そこからさらに15分ほど山道を歩いたところに、ほとんどガイドブックに載っていない山小屋の温泉があります。私は、まあ15分くらいだから、と思い、いつものようにスリッパでその山小屋に向かい、日帰り入浴料500円を払って気持ちよく入浴しました。そして、その帰りに事件は起こったのです。
いつものようにバスタオルを首に巻き、短パンとTシャツで山小屋から宿に向かうその途中、ガイドに導かれた女性の登山者の集団と遭遇したのでした。
私が入った山小屋温泉は、登山道の入り口になっており、多くの山男や登山者が泊まるような場所だったのです。そのの女性たちは、登山靴をはき、登山用の重装備でいかにも気合十分といった様子でした。
そこに首からバスタオルを巻いた短パンTシャツのスリッパ男が頭から軽く湯気をのぼらせながら歩いてきたのです。
彼女たちは、私の汗まみれの上気した顔を見て、登山帰りの山男だと誤解したようです。
彼女たちはたぶん女夫渕温泉から一時間半かけて歩いてきたのでしょうから、裏技的に宿の送迎バスがあることはきっと知らないでしょう。
まさか、こんな山奥まで温泉に入るためだけにやって来るバカがいるとは思いもかけないようで・・・思い込みとは怖いもので、彼女たち全員が私を登山者だと誤解してしまったようです。
彼女たちとすれ違うとき、私は「温泉に入ってきただけですよ?」というオーラをできるだけ出したつもりですが、そのオーラは彼女たちには感知できなかったようで、「なんという登山スタイル!!おまえは山をなめているのか?」という目で見られました。
ガイドの人から「山は怖いですよ。山をなめてはいけません」とこんこんと説教されたときに出てきたであろう、山登りの悪い見本そのままのようなスリッパ男と遭遇したのですから無理もありません。
すれ違ってしばらくしてから、山風とともに彼女たちのヒソヒソ話が私の耳に…「スリッパよ?。短パンでTシャツだったわねぇ。何物かしら地元の人?でも、山菜採りにしては何も持っていなかったし・・・山には魔物が住むって言うしねぇ。怖いわねぇ山は」 私は山奥の神秘になってしまったようです。
それ以外にもスリッパにまつわる事件はいろいろあります。
私は、セミナー終了後、みんなと居酒屋に打ち上げに行くことがよくあります。
メンタルの打ち上げは多いときは70?80人になるほどの大人数なので、居酒屋さんの下駄箱がいっぱいになります。そのため、下駄箱に入りきらない靴が、座敷の上がり口の廊下に並ぶこともしばしばです。
私は、スリッパなのでいつも遠慮して廊下に並べているのですが、打ち上げも終わり、さあ帰ろうとすると私のスリッパだけがないということがよくあります。
そう、トイレ用のスリッパと間違えられて、多くの人に愛用されているようなのです。
しばらくすると私のスリッパをはいたトイレ帰りの人が帰ってきて、何食わぬ顔で私のそばを通り抜けていくのです。
「それ、私のスリッパなんですけど・・・」と言えるはずもなく、温かく見守るしかない今日このごろです。
みなさんも居酒屋で見知らぬスリッパがあったときには、注意してくださいね。水虫がうつりますよ。ふふふ
2005年7月16日 00:00