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2005年12月24日
大忠臣蔵

6月から始めた『平準司の私的ブログ』もいよいよ今回で最終回である。
長いようで短い7ヵ月であった。
今回、最終回を飾るにふさわしいタイトルを何にしよう?と考えていたところ、前回、真鍋かをりの逆襲を書いたときに、
「この番組スタッフはあまり私のことを知らなかったようで、スーツの出演を快く快諾してくれたのである。おかげで、私は番組内でよそゆきの仮面をかぶりながら、楽に過ごしていたのである」
と書いたところ、「では、平さんのことをよく知っている番組スタッフで、しかも平さんが仮面を被らないで出演しているテレビ番組というのはいったいどんな番組で、何をしたのですか?」という鋭い突っ込みを多数の人からいただいた。
そこで、あまり語りたくない、いや、語るのが恥ずかしくて内緒にしていたことを今日は最後なので語ってしまおうと思う。

確か、去年の夏ぐらいだったと思うが、日本テレビ系の関東ローカルの番組に出演させていただいたことがあったのである。
タイトルは忘れてしまったのだが、日曜日のお昼の特番で東野幸治さんと磯野貴理子さんが、色んなおケイコで自分を磨いていくという90分番組であった。いろんなおもしろおケイコに2人がチャレンジするという企画で、その一番最後の締めのおケイコとして選ばれたのが、心理学のおケイコ・・・我が神戸メンタルサービスだったのであった。

「バラエティ番組なので、最後は楽しく締めくくってださいね」という厳しい依頼を受け、スーツを着用していたにも関わらず、「ズボンつりを撮りたいので上着は脱いでください」と上着を脱がされてのロケであった。
普段の講座では、テレビに写りたくない人もたくさんいらっしゃるだろうし、テレビのロケをしながらの講座では、受講生のみなさんに失礼であろうと考え、テレビ用の講座を特別に開催したのである。
東京の受講生の中からテレビに出たい人を15、6名集め、テレビ番組専用の講座に、東野さんと磯野さんに来ていただき、日テレのアナウンサーとともにテレビ番組に出演したのであった。

私どもがテレビに出るときは、なぜか圧倒的にテレビ東京系が多く、日本テレビのしかも、日曜のお昼の特番に出るのは初めてであったのだが、普段、我々がよく出る深夜番組とは違って予算もたくさん出ているようで、我々全員に交通費と夜の食事まで出していただき、我々はそれだけで日本テレビの実力を思い知らされたのであった。

私に課せられた任務は、東野さんと磯野さんを相手にできるだけボケまくり突っ込みまくって欲しいというものであった。
放送時間は15分程度であったが、心理的なバディワークやグループワークなどを行い、最後には東野さんと磯野さんをカウンセリングして、今日一日の2人のおケイコを総括し、2人の未来の発展につなげていくと企画だったのである。

受講生にもいろいろと協力をしてもらい、番組のロケはおもしろおかしく順調に進んでいった。
そして、最後の最後に東野さんと磯野さんにネコになりきってもらい、2人がどんなタイプのネコになるかを見て心理分析をするという簡単なロールプレイを行っているときにその事件は勃発したのであった。

東野さんと磯野さんはネコになりきろうと、ネコのコスチュームを身につけて登場した。
そして、私がネコじゃらしを1本持ち、これから何をやってもらうか説明をしようとしたときに、お笑い魂あふれる2人が私に逆襲をしてきたのである。
「僕らにこんな格好をさせているんだから、先生もネコのコスチュームをでズボンつりをつけるべきだ!」と2人がいきなりアドリブで突っ込んできたのである。
私を困らせようと考えたのであろうが、ほかの心理学の先生ならいざ知らず、そんなことはお安い御用!とネコのコスチュームの上からズボンつりをつけ、パッチンパッチンとはじいて逆襲に転じようとした矢先のこと・・・
遠い彼方、大阪の地から、カウンセリングサービスの原と根本、そしてメンタルの大家老の北端の魂が飛んできて私をいさめるのである。
まずは、大家老の北端の魂が、私を羽交い絞めにし、「殿、殿中でござる。ローカルとはいえ、関東の400人の受講生が見ておるのでござる。何とぞご自重を」と私の耳元でささやくのである。
そして、カウンセリングサービス根本の魂が私の腰にしがみついて「殿、殿中でござる。我々有料カウンセラー四十七士の命運がこれで尽きまする。何とぞご自重を!」。
さらにカウンセリングサービスの原の魂が、私の行く先を大きくさえぎり「殿、ご乱心でござる。メンタル、CSのお家断絶になってしまいまする。何とぞ、ご辛抱を!」と私にしがみつくのである。
「にっくき吉良上野介、いや、東野と磯野!返り討ちにしてくれようぞ!」という私の意気込みを3人によってたかってしっかと止められてしまったのであった。
うぅ、心おきなくボケてしまいたい。が、しかし家臣一族郎党の苦労を慮ると十分にボケることもできず、中途半端な返ししかできなかったのである。平準司一生の不覚であった・・・・・・無念。松の廊下・・・

事務所が泉岳寺にあるゆえ、心おきなく花と散ろうという私の野望もむなしく消え去り、今日、何とかお家断絶をまぬがれ、細々とがんばっているのである。
今回、せめてものうっぷんをこのブログで晴らしたのであるが、最後に辞世の句を残し、『私的ブログ』を締めくくりたいと思うのである。

風誘う花よりもなおわれはまたブログの名残をいかにとやせん

P.S. 『平準司の私的ブログ』はこれにて終了させていただきますが、2006年、新春早々、1月7日(土)より、新タイトル『ぼよよん社長の奥の太道』にて堂々の連載開始!


<今後のラインナップ>
・平様貞操危機一髪!  その男は私の左ひざにやさしく手を置いて耳元でささやいたのである。「なぁ、ええやろ」
・名付け親  AVのタイトルは、なんとすてきすぎるのであろう。「愛・恥丘博」「世界の中心であぁ?いぃ?をさけぶ」「見て肛門 まん遊記」
・恐怖の電話応答せず  3分、4分、5分と刻々と時間だけは過ぎているのだが、誰も電話に出ないのである。なぜ?有り得ぬ
・八甲田死の彷徨?天は我を見捨てたか?  こんな何もない八甲田山中にていったい私はどうすればよいのであろうか?いよいよ私の命運も・・・
・脱走犬 チロの物語  しかしながら、なぜか足だけが異様に大きいのである。このとき、このことをもっと注意しておけばよかったのだが・・・

2005年12月24日 00:00