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2006年1月14日
年賀状

年末年始のこのシーズン私を一番悩ませるのが年賀状なのである。
アメリカでは年賀状の代わりにクリスマスカードを出すそうだが、我々日本人とってはやはり年賀状が年末年始の一大イベントだと私は考えているのである。
特に、受講生のみなさんに送る年賀状が一大作業なのである。
数年前までは、直筆でがんばっていたのであるが、600枚を超えたころから、事務所のみんなで分担をすることにし、今年はついに直筆なしの年賀状をみなさんに送ってしまうことになってしまったのである。

しかしながら、私個人が出す年賀状も300枚以上になっており、これを書くのも一大作業なのである。
今年の平家の年賀状が刷り上ってきたのが、12月28日だったのである。
もう少し早めに段取りをしようと毎年思うのだが、ついつい遅くなってしまうのである。

しかも今年は12月28日から31日まで東北に家族旅行に行っていたのである。
なんでまた年の瀬が迫ったこの時期に、と言われそうなのであるが、私が趣味で貯めているマイレージが年末までに7万5千マイルも消えてしまうので、せこい平家は、マイルが消えてしまう前に、家族旅行でこの分を使ってしまいたかったのである。
タダで飛行機に乗れるのであるから、北海道や沖縄あたりに行きたかったのであるが、どちらも年末の予約はとれず。唯一予約できたのが、行きが青森、帰りは花巻空港の便だったのであった。

おかげで年賀状を書き始めたのが12月31日になってしまったのである。
もちろんポストに入れたのは1月2日である。

私からの年賀状が1日に届かなかったみなさんは、このような事情があったと理解していただき、何とかご容赦いただきたいのである。
しかも、一部の年賀状には、コメントも書けず、送ってしまったことをお詫びする次第であります。

さて、年賀状というと去年のある出来事を思い出すのである。
うちの息子宛てに1月の10日になろうとしていた頃に1枚の年賀状が届いたのである、。
印刷だけでの何のコメントもない年賀状だったのであるが、どう見ても子供が送ってくるような年賀状ではなく、年配の人が好むような絵柄だったのである。
しかも、うちの息子は差出人の名前にまったく覚えがなく、いったいこれは誰からの年賀状なのだろう?と平家一同、大捜査をしはじめたのである。
うちの息子に来る年賀状は当然ながら小学校のお友達からのものが多く、学校の先生や昔の幼稚園や保育園の先生が唯一の大人からの年賀状なのである。

ひょっとして担任以外の小学校の先生ではないか?と疑い、過去の小学校の先生一覧から名前を探してみたのだが、そのような先生は見当たらなかったのである。
もしかして、うちの子供が学校が終わってからちょくちょく遊びに行っている児童館の先生かもとそちらも調べてみたのだがまったくそんな名前が見当たらなかったのである。
さらに、うちの子供の通っている塾の先生たちも調べてみたのだが、そこにも名前はなく、最後に考えたのが、小学校1年生のときから習っているサッカーの関係者ではないか?ということであった。
お世話になっている監督やコーチの名前ぐらいはいくらバカ息子といえども覚えているので、ひょっとしてこれは、うちの息子のサッカー技術に目をつけたセレッソ大阪か、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸のスカウトの人からの年賀状ではないか!?と私は主張したのであるが、田舎チームのしかも2軍選手である我が息子にそんなことがあるはずはないのである。

いよいよこの事件も迷宮入りかと思われたその瞬間、うちの賢明な奥様がついに一枚の年賀状を探し出してきたのである。
そこには、堂々とこの人の名前が明記されていたのである。
事実は小説よりも奇なりであった。

実は、サッカーのお友達からうちの息子あてに年賀状が届いていたのである。その年賀状は家族で作ったよくあるような年賀状で、差出人の所にお父さんとお母さんの名前に続いて2人の子供の名前が書かれていたのである。
もちろん裏面は、息子のお友達の拙い子供の字で「今年もサッカーがんばろう!」と書かれていたのである。
うちの子供は、そのサッカーのお友達に年賀状を出していなかったので、すぐにお返事を出したのであるが、宛名を書くときに、差出人の一番めの名前であるお友達のお父さんの名前を書いてしまったらしいのである。


さてさて、いきなり見覚えのない子供から、年賀状をもらったお父さんはどうしたのであろうか・・・

我が家でも届けられた年賀状は、私、奥様、子供たちと名前ごとに仕分けをし、それぞれが自分に来た年賀状を見るのであるが、たぶんこのお友達の家でもそうだったのであろう。
宛名がお父さんの名前だったうちのバカ息子の年賀状はお友達の目にふれることなく、一直線に彼の父親の元に届けられたに違いない。

うちの子供に、何て書いたの?と尋ねたところ「今年も一緒に遊んでね」と書いたと答えたのである。
ムムム、ひょっとしてこの年賀状はこの家族を巻き込んで一大事件に発展したのではなかろうか・・・

もし、私あてに、拙い子供の字で「今年も一緒に遊んでね」という年賀状が来たとしたら、うちの奥様はなんと思うのであろうか?
よもや隠し子発覚か?という事態になっているのではないだろうか?
しかもこのお父さんからのお返事が我が息子あてに来ているところがまたあやしい。

そこで、サッカーの会の運営役員もやっているわが奥様はさっそくそのお友達のお母さんに誤解を解くべく電話をしたのである。
すると、奥様は我が息子のこともよく知っているし、「平」という変わった名前なのですぐにうちの子供の年賀状の間違いにも気づいたらしい。
しかし、かのご主人はこの年賀状を見て、異様にオドオドしていたらしいのである。奥様はご主人がいっぱい色んな言い訳をするのがおもしろくて、「せっかくのあなたあての年賀状なんだからお返事はちゃんと書いてあげてくださいね」と念を押したそうである。
こうして何のコメントもない年賀状が我が家に送られてきた次第だったのである。

たかが、年賀状、されど年賀状・・みなさまも年賀状の宛名には十分注意をしてくださいね。
いったいこのバカ息子誰に似たのやら・・・ 

2006年1月14日 00:00