2006年2月25日
がんばれ!ニッポン!
前回のブログで書かせていただいたギックリ腰は順調に回復しつつあるのであるが、体調が悪いのである。
慢性睡眠不足なのである。
胃の調子も悪いのである。
さらに便秘がちで持病の水虫も悪化傾向である。
肥満度も増し、きっと血糖値もあがっているのではないかと思う。
それもこれも全部冬季オリンピックのせいなのである。
私は、サッカーのワールドカップやオリンピック、その他の世界選手権などが異様に好きなのである。
今回のようにヨーロッパなどでオリンピックがある場合、時差があるので放送が深夜になってしまうのであるが、ついつい見てしまうのである。
よって、夜更かしを可能にするためにコーヒーばかり飲む、タバコも吸う、腹もへるので夜食も食う、夜遅く寝るので朝は出勤時間ギリギリまで寝てしまう、そして恒例の事務所に行く前にひとっ風呂浴びるという私の健康法も実施できないのである。
こんなような毎日を送っているのであるから、体調がよかろうはずがないのである。
こうまでして連日連夜応援しているのにもかかわらずメダルがまったく取れないのである。あな悔し!
テレビ局も、放送するものがだんだんなくなってきたようで、カーリングなるものの放送が多かったのである。
カーリングなる競技があることは知っていたのだが、じっくり見たのは今回がはじめてだったのである。
ところがである。はまってしまったのである。
この競技、実にセコイのである。
さらに極めて巧妙に相手のじゃままでしなければならないのである。
用意周到に腹黒さをもって計画を立てねばこの競技は勝てないのである。
そのへんが私の感性にぴったりと一致してしまったのである。
ストーンを投げる選手もたいへんなのだが、私を魅了したのは、あの2人組のお掃除隊なのである。
実にせわしなく、落ち着きなく、2人がかりでストーンの前方を掃除していくのであるが、優雅さのかけらもないところが気に入ったのである。
まるで天才バカボンに出てくるレレレのおじさんのようでとってもおもしろいのである。
しかも、あれだけせわしなくお掃除しながらも自分のチームのストーンや相手チームのストーンを上手によけながらお掃除する様がまたおもしろい。
誰かヘボな奴がいてストーンを蹴っ飛ばしてしまうのではないかと注目して見ていたのだが、もちろんそんなドンくさい奴はいるはずもなく、とっても腹黒くかつ落ち着きのない私にはぴったりの競技なのである。
私は、スポーツのテレビ中継を見る際に臨場感を何より大事にするので、カーリングの中継を見るときはいつも、うちの奥さんに頼んで座敷ぼうきを持って来てもらい、座敷ぼうきを持っての観戦なのである。
何事にもはまりやすい私は、さっそく我が家でもカーリング競技を実施したのである。
うちの母屋は田舎の家なので、玄関から板張りの長い廊下があるのである。
うちの母親はいつもその廊下をピカピカにしているので、廊下用の油があるのである。
このスプレータイプの油をたんまり廊下にふりかけると、靴下をはいて歩けばつるつるすべって、まるで氷のようになるのである。
そこに家中にあるガラス製の灰皿を全部集めてきて、我が息子と2人でカーリング大会を実施したのである。
しかしながら、カーリングに興味のない息子は、すぐさま「これ、おもしろくない」とつきあってくれなくなってしまったのである。
しかし、47歳の私がこんな変なことを1人でやっているのもまた不気味であろう。
さらにガラス製の灰皿2個を割ってしまい、つるつるすべる廊下でうちの母親が転んでしまったために、またもや息子ともども2人で正座をさせられる羽目になってしまったのである。
それ以来息子はすっかりと私とカーリング遊びをしてくれなくなってしまったのである。
こんなバカなことを思いつくのは私くらいなものだと思っていたのであるが、私と同じ感性を持った人間が多くいるようで、このオリンピックがきっかけで、最近、世の中にはカーリング好きな人が増えてきたようである。
もし、私ぐらいなものであったとしたら、真剣に4年後の冬季オリンピックを狙ってみようともくろんでいたのであるが、競技人口が増えてしまうとは、まったくもって心外であった。
残念ながらカーリングの女子チームは決勝進出を果たせず、中継も早々に終わってしまい、さびしい日々を送っていたのであるが、今日(2月24日)は、女子フィギュアがあったのである。
私は、昨日の夜、東京で講座があったため、定宿である黒湯ホテルに泊まっていたのであるが、講座を早々に引き上げて早寝し、朝の5時50分に目覚ましをセットし、女子フギュアを観戦したのである。
そして、みなさんもご存知のとおり、見事に荒川選手が金メダルを取ったのである ?( ̄▽ ̄)/
実に美しい、すばらしい、演技であった。
いつも競技を熱くなりながら観戦している私も、荒川選手の演技には、美しい美術品を見ているがごとく感動してしまったのである。
私の腹黒さが洗い流されるかのような美しい演技であった。
どうもメダルは1個で終わりそうなのであるが、今まで悔しい思いをしてきた分、喜びは倍増なのである。
寒いギャグで日々すべりまくっているこの私でさえ、彼女のすべりの美しさには完敗だったのである。
おめでとう荒川選手! がんばれ!ニッポン!
2006年2月25日 00:00