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2006年4月22日
男たちの戦場 <Part2>

平家、ディズニーランドデビューの4月3日。
この日、私は4月1日・2日の東京のヒーリングワーク明けであった。
ヒーリングワーク明けの日は、廃人のように1日を過ごすことを常としている私ではあるが、この日ばかりは、ゆっくりとホテルで寝ることも許されず、早起きして平家ご一行を迎えるべく羽田空港に向かったのであった。
ご家族をつつがなくお出迎えすることは、カースト下位の者の当然の勤めである。

羽田空港でご一行をお迎えすると、我々はさっそくディズニーランド行きのバスに乗り、今日の宿泊ホテルであるアンバサダーホテルに向かったのであった。
本来であれば、ゆっくりと昼食をとって英気を養ってから、春休みの混雑で戦場と化したディズニーランドに向かいたいところだが、我々には先を急がねばならない理由があったのである。

アンバサダーホテルに我々が到着したのは、昼の12時過ぎ。
この日、我々一家は、ディズニーランドでの初めてのイベントとして13:50から、トイストーリーのショーを見ながら食事ができるレストランを予約していたのである。
前回のブログで書いたように、必死になってようやくゲットできた予約ではあるのだが、商売上手なミッキーさんは、いくら予約をとっていたとしても、当日、ショーの1時間前までにお金を支払わなければ、予約はキャンセルされてしまうのである。
我々は、12:50までにディズニーランドに入場し、ショーレストランの予約金を支払わねばならないのであった。
春休みのことゆえ、入場にも時間がかかることが予想され、ゆっくりしている時間などないのである。

送迎バスでディズニーランドに向かうと、ものすごい人の列である。
開場前の時間ならいざ知らず、「なんというこったい!」
実は、この日は、入場制限なるものがかかっており、当日入場予約券を持っていない人は、せっかく来たとしても入れないのであった。
あのものすごい人の列は、どうもその人たちの群れのようだったのである。
我々、アンバサダーホテルの宿泊者は、ホテルで今日から3日分の3デーパスなるものを優先的に購入できたので、この群れは楽々通り過ぎることができたのである。

が、しかし、入場したものの、何というすごい人なのであろう。
まるで午前8時台の大阪の梅田駅のようである。(関東方面、さらに地方方面の方ごめんなさい。ものすごく込んでいるという意味である)

さて、私たちが行くべきレストランは、いったいどこにあるのであろう?
いつもは用意周到な計画をする私なのであるが、今回はディズニーランドとヨーロッパ旅行の計画がかぶってしまったので、ディズニーは正直、とても長い間、ほったらかしていたのである。
しかし、早くお金を払ってしまわねば、飯が食えないのである。
何人もの係の人に聞きながらも、何とかぎりぎりでショーレストランの予約金を無事、払い終えたのであるが、今度はその横でうちの子たちが泣くのである。
「パパ、お腹がすいたよー」
それはそうであろう。
我が子たちは、今朝、大阪・伊丹空港発9:30の飛行機でやってきたのである。うちを出たのは8:00ごろ、当然、朝食は7時台のはずである。
腹もへったであろう。
では、食事の前に何かちょっとつまむものでも・・・と思いきや、ディズニーランドの恐ろしいところは、ポップコーンなどちょっとしたものを買うのにも長蛇の列。
トイレに行くのも長蛇の列、おみやげものを買おうとしてもレジ前でさらに長蛇の列、これではまるで、民主化される前のソビエトのようなものではないだろうか?

しかしながら、子供たちがいくら腹をすかそうと、私にはさらなる使命があるのである。
ディズニーマニアのY嬢(私は彼女のことを今回のツアーの参謀本部と呼んでいたのであるが)が、私に固く申し付けた参謀総長直々の命令があったのである。
ディズニーランドにはファストパスと呼ばれる公式割り込み券があるのである。これは、アトラクションに乗るために並んでいる長蛇の列を尻目に「ちょっとごめんなさいよ」と先に乗車できる割り込み券なのである。
「レストランでお金を払ったら、どんなことがあったとしても、その日、残っているアトラクションのファストパスを取りに走るように」と。
ところがである。
子供たちが喜ぶであろうと思って、ファストパスを取りに言った先々で、当日分のファストパスがすでに締め切られていたのである。
オーマイゴッド!何ていうこったい!!!
参謀総長は、「どんなに混んでいる日でも、すべてのファストパスが売り切れになることはない。2時や3時くらいまでは、必ずいずれかのパスがあるはずである」と言っていたのだが・・・
では、空いているファストパスはどこに行けばわかるのであろう?
係の人に尋ねたところ、係の人は「入場ゲート近くまで戻るように」と私にひどいことを言うのである。
空きっ腹を抱えた私は、いったいどれだけディズニーランドで走り回らせられるのであろう?
天は私にダイエットを命じているのであろうか?
ようやくたどり着いたボードには、な、な、なんとすべての当日分のファストパスが売り切れだと表示されていたのである。
今日は、ものすごく混んでいる日であるらしい・・・・

仕方なくとぼとぼとレストラン前に帰ってきた私に、子供たちは言うのである。「ジェットコースターには乗れるの?(怒)」
すまない。子供たちよ。今日はどうも難しいようだ。
仕方なくイベントを楽しもうとショーレストランに入ったところ、係の人に案内されたその席はな、な、なんと一列目だったのである。
おー!これはちょっとうれしい。
ところが、ショーは始まるものの、飯が出てこないのである。
ディズニーのキャラクターのことをほとんど知らないわが子たちは、ショーよりも飯なのである。
しかも、そんなイライラしているときに、サボテンジョージなる変なキャラクターが登場し、一列目に座っていた私に向かって、ショーのアシスタントをやれ、と言うのである。
もちろん、指名された私は、血が沸き立ったのであるが、子供たちは、父親が人前で恥ずかしげもなく笑いをとったことにますますぶんむくれたのである。

楽しいはずのディズニーランドが・・・・・・
いきなり何のアトラクションにも乗れず・・・・・・暗雲立ち込める中、平家の3日間のディズニーランド初体験が始まったのである。

平家のディズニーツアーの行方やいかに Part3に続く


2006年4月22日 00:00