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2006年5月13日
男たちの戦場 <Part5>

ディズニーランドの2日目、この日は勝負の1日である。
3日目の明日は、朝10:30からガイドツアーを入れているし、夕方にはもうディズニーランドを出なければならないので、実質は今日が勝負の日なのである。
昨日は、あまりにも入場者が多すぎて、何一つ思い通りに行かなかった。
パパの真価が問われるこの2日めの朝、私は6:30に目覚め、7時にはホテルの部屋を後にしたのである。
私以外の家族はもちろん全員夢の中なのである。
ホテル発7:00ちょうどの送迎バスに乗ってディズニーランドに到着したのは7:10過ぎであった。
が、すでにもう長蛇の列なのである。
私の後ろにも次から次へと人が並び、8:00の入場時には本当にすごい行列になっていたのである。

私が入場ゲートをくぐれたのは8:20過ぎ。ミッキー市長じきじきのお出迎えなのであるが、なんとミッキーさんが人気がないのである。
ミッキーさんといえば、いつも人だかりで記念撮影の中心にいるのであるが、この朝一番の入場時は、ゲートをくぐるや否やまるでマラソン大会のようにみんなが一目散に、それぞれのアトラクションに向かうため、猛ダッシュなのである。
ミッキーさんに手を振ったりはするものの、悠長に写真撮影をしている人は誰もいないのである。
かわいそうにミッキーさんが手持ち無沙汰なのである。
しかし、もちろん、私もかわいそうだからといってミッキーさんに構っている暇はないのである。

私はいの一番にガイドツアーの事務所に行ってお金を払い込み、その後、ツアー終了後のパレードの予約に行ったのである。
どうも私が一番だったようで、簡単にエレクトリカルパレードの一等席を押さえることができたので、次はファストパスを取るべくアトラクションに向かったのである。
しかし、迷うのである。
昨日、ビッグサンダーマウンテンには乗った。そして、今日のガイドツアーでスペースマウンテンかスプラッシュマウンテンに乗せてもらえるかもしれない。ということは、朝一番のファストパスは、ディズニーランドで一番の人気を誇る、うちの男の子がやりたがっていたバズラトか、娘が愛してやまないプーさんのハニーハントかどちらであろう。
しかしながら、プーさんのアトラクションは入場ゲートから遠い。
この体型で長距離走は無理である。

よって、私は必然的に入場ゲートからまだ近くにあるバズライトのファストパスを取りに向かったのである。
並ぶこと15分、さほど待たずに私の番がやってきたのである。
家族4人分のファストパスを取らねば、とまずは1番目に私の入場券をファストパスの機械に入れ、1枚目をゲット。
続いて家族分のチケットを取ろうとするも、な、なんとファストパスの予約券が出ないのである。
困っていると、見かねたように係の人がやって来て、私に言うのである。
「残りの3枚の方は、まだ入場されていないのではないのですか?」
「そうです。私が家族分のファストパスを早起きして取りに来たのですが・・・」
「申し訳ございませんが、入場されていない方のファストパスは取れません」

ゲッ、なんてこったい!またヘマをしてしまったではないか。
しかも、早く起こして、家族にここに来てもらわない限りどうしようもない。
さっそく携帯電話でうちの奥様に連絡をとり、カーストがさらに下がることを重々承知の上で、一部始終を話したのである。
しかし、さすがによくできた嫁ゆえ、すでに朝食を済ませ、ちょうどこれから出ようとした矢先だったのである。
役立たずのパパは、入場ゲートの外で正座しつつ家族を出迎えたのであった。

幸いなことに、先ほどのバズライトは9:20からのファストパスが取れていたので、うちの息子をさっそく一人で入場させ、我々は、次なるプーさんのファストパスを取りに走ったのであった。
今日は幸いにも昨日ほど混んでいなかったようで、プーさんのファストパスのも12:40でとれたのである。
13:30からのガイドツアー前に乗れるとはなんとラッキーなことなのであろう。

その間もさほど並ばなくてよいアトラクションに乗りつつ、時間になったので、我々はいよいよガイドツアーに向かったのである。
このガイドツアー、我々以外にも6名の参加者がいて、みんなで10名のパーティであった。
若くてかわいいガイドのお姉さんが、参加者それぞれ希望のアトラクションを聞いてくれたので、平家は並んで乗るのが大変なスプラッシュマウンテンに何とか乗りたいと希望を出したのである。
しかし、一抹の不安があったのである。それは、うちのパーティに3歳くらいと見受けられるベビーカーに乗った子供が1人参加していたのである。
参謀総長からの案内書には、こう書いてあった。
「パーティーの参加者の中に小さい子供とお年寄りが入っていたら、ジェットコースター系はまずあきらめたほうがよいでしょう。
パーティー参加者が全員参加できるアトラクションが選ばれます」と。
しかも、ガイドツアーのお姉さんは、我々がどのアトラクションに乗れるかは決して事前には教えてくれないのである。

しかしながら、このガイドツアー、ディズニーランドの隅から隅まで懇切丁寧に見て回れるので、2日目である我々も、見落としていた色んな場所やアトラクションを見て回ることができたのである。
我々は今日、ジェットコースターに乗れるのであろうか?
私の読みは、今日こそ当たるのであろうか?
しかも今日は、昨日よりも入場者が少ないようで空き気味である。
期待はふくらむばかりなのである。
作者ですらわからぬ結末は、一体どうなるのであろう?
それよりもこの物語は、いったいいつまで続くのであろうか?

パート6に続く

2006年5月13日 00:00