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2006年7月22日
私の乳首はピンク色

あせもがこわい季節になってまいりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
この度、私、平は久しぶりに人間ドックに行ってきたのである。
このように見た目が不健康を絵に描いたような体型なので、健康チェックにはいささかナーバスになってしまうのである。
しかしながら、毎度のことであるが、人間ドックの最後にはいつもお医者様から不本意そうに「意外と健康ですね」と言われるのである。

とはいえ、人間ドックのときはいつもドキドキしてしまうのである。
人間ドックに行くと、まずは、検査のために採血される。
ほかの人にとっては、別段どうということはないのかもしれないが、なにぶんこの体型ゆえ、腕に採決ポイントとなる青い静脈が浮き出ていないのである。
採決の担当者が新米看護婦だったりすると、私の腕を見るなり青ざめる。
ベテランの場合は、冷静に「2,3回の取り直しは覚悟してくださいね」と血も涙もないようなことを言われ、ブッスリと注射針を差し込まれるのである。
私の場合は、いきなりこんな憂鬱な作業から人間ドックが始まるのである。

心臓の検査では電子音とともに階段を上り下りされられ、エコー検査では体中ぬるぬるのゼリーを塗られ、眼科では眼底検査をするために目薬をさされて、無理やり瞳孔を開かされてしまい、目も開けていられないくらいとってもまぶしくなり・・・それはそれはとても大変な作業の連続なのである。
昔、胃の検査はバリウムを飲んでレントゲンを撮っていたのであるが、最近は胃カメラで検査してもらうようにしているのである。麻酔を打たれ、寝ている間に全部が完了してしまうのでとても便利なのである。
15年ほど前に人間ドックを受けたときは、胃カメラでも麻酔がなく、ゲーゲー戻しながらの検査だったのでとても大変だったのであるが、今では麻酔のおかげでとても楽チンなのである。

そして、私にとって人間ドック受診時の最大の難関は、お医者様の問診なのである。
多くの人にとっては、問診など痛くもかゆくもないであろうから、何がそんなに問題なのか?と言われそうなのであるが、私の場合、問診時には必ずといっていいほど先生に偏見と判断をもって見られるのである。
先生の質問内容もたいへん厳しく、いつも怒られたり、なじられたりするのである。

先生:「だいぶ体格がよろしいようですが、何か運動でもされていますか?」
平:「えぇ、運動は毎晩欠かさずにしております」
先生:「ほほう、それはたいへんすばらしいことですな。で、どのような運動を?」
平:「はい、寝返りを少々」
先生:「はぁ?それだけ?」
平:「運動は、それと食事のときにあごの運動を少々くらいのもんですねぇ」
先生:「・・・・・・」

先生:「では、質問を変えましょう。ダイエットとかはされたことはないのですか?」
平:「はい、ダイエットも根気強く毎日やっております」
先生:「ほほう、それはすばらしい。で、どのようなダイエットを?」
平:「毎晩、食事を終えてからダイエットをスタートし、朝食を食べる前まで続けます」
先生「・・・・・・」

先生:「では、次の質問をタバコを吸われるようですが、禁煙なんかを考えられたことはないのですか?」
平:「はい、なかなか女房が協力してくれないので、禁煙できずにおります」
先生:「どんな協力が必要なのですか?」
平:「急にタバコをやめると口さびしくなって、キャンディーをなめたり、チョコレートや甘いものを口にしてしまい、タバコはやめられても糖分の取りすぎでますます体が悪くなったり、急に太ったりするって言うじゃないですか?」
先生:「確かにそういうことはよくあるねぇ」
平:「そこで考えたんですよ。口がさびしくなったら、そういうものを口に含む代わりに、おっぱいを含んだら健康にもいいし、太ってリバウンドすることもないって。そこで、うちの奥さんに提案してみたんですが、それ以来口をきいてもらってないんですよね」
先生「・・・・・」

などと問診は続いていくのだが、血液検査の結果を見ても、見た目ほど血糖値も高くなく、血圧はまったくもって正常、その他の数値もほぼ健康な値を示していて、取り立てて健康上の問題はなかったのであるが、一箇所、異常があったのである。
それは、のどのポリープであったのである。
去年、3月にのどのポリープが見つかり、手術をしてとったのであるが、また再発した模様なのである。
ポリープといえども良性腫瘍なので心配はいらないのであるが、このポリープ名前が変なのである。
去年の3月から私を苦しめているこのポリープの名前は「乳頭腫」というのである。
はじめてこの名前を聞いたときに、「何でそんな名前なんですか?」と先生に質問したところ、乳首のような形をした腫瘍なので「乳頭腫」と呼ぶとのことであった。

私ののどの奥に乳首が???
しかも、腹が立つことに私の舌で触れられない微妙な奥にこの腫瘍はあるのである。
なんと意地悪な腫瘍であろうか!
しかも、この腫瘍、手術のときに撮影したものを後で見せてもらったのであるが、とってもきれいなピンクだったのである。
本当に切ってしまってよいのであろうか・・・・・・悩むのである。
どうせ切ってしまうのなら、移植とかできないのであろうか、もしできるのならばしてあげたいうちの受講生の顔が浮かんだりするのである。
が、そんな私の葛藤をよそに手術の日取りがどんどん勝手に決まっていくのである。

「願いはかなう」と人に教えている立場の私であるが、この私の身に起こった唯一の奇跡をみんなに発表してよいものかどうか、悩んでしまうのである。
本当に私が一番何が欲しかったのか、バレてしまうからである。

P.S.というわけで8月に手術をする予定なので、誠に勝手ではございますが、平は8月はカウンセリングができません。ご容赦ください。
講座とヒーリングワークはいつものように実施いたします。


2006年7月22日 00:00