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2006年9月30日
私の入院生活事情。5食昼寝入浴付き

8月に、スイス旅行から帰ってきて、大阪の5日間のヒーリングワークと東京のヒーリングワークを終えた後、ホッとする暇もなく「私の乳首はピンク色」で書いたようにのどのポリープの手術をしたのである。

1年半前にも同じ手術をしたのであるが、こう見えても病院に入院するのは、そのときが初めてだったのである。
不健康が歩いているような体型なので、一度や二度の病院暮らしはしたことがあるだろうとよく言われるのであるが、初体験だったのである。
そのため、前回の入院のときは、うちの受講生やスタッフからさんざんびびらされたのである。
のどを手術するため、手術時は一応全身麻酔なのであるが、そのことについて入院経験者たちが、私にいろいろ言うのである。
「全身の毛を全部剃られますよ」
「手術前に何度も浣腸されますよ」

「ちんちんの先から管を入れられて導尿されるはずです」
「全身麻酔の注射は背骨に打たれるんですが、この注射の痛いことったらありゃしない」「平さんのような体の大きな人は、麻酔の量も半端ではないので、下手したら一生寝たきりになるかもしれませんよ」
などなど、さんざんな言われようで、私は体型は大きいものの意外と小心者なのでびびりまくっていたのである。

しかし、そんな私を見てモチベーションが上がるような色んなサポートをしてくれた人もいたのである。
「平さん、ものは考えようですよ。剃毛に浣腸に導尿・・・平さんの年でこれを経験しようと思えば、新大阪でも3万5千円、東京の五反田大崎近辺であれば、5万円は払わなければならないんですよ。それを健康保険を使って体験できるなんて、ちょっとおいしいんじゃないですか?」
「本物の若い看護婦さんに色んな面倒を見てもらうなんてめったにないことですから、これはお得でしょう」


ところがである。
どのようなプレイいや、処置も私には施されることはなく、しかも、私の担当の看護婦さんは、定年間際と思われる年齢のベテランさんだったのである・・・。
病院であるから当然のことなのであるが、大変なケガをした人や大手術の患者さんもたくさんいらっしゃったので、私のような入院から退院まで3日間しか病院にいないような患者はあまり面倒をみてもらえないのである。

前回の経験があるので、今回は、とても気楽に入院することができた。
前日まで東京で講座を行い、そのまま寝台車に乗って大阪まで帰って来て、その足で自宅まで帰って、午前10時には病院で入院手続きをすませていたのである。
一回だけの経験ではあるが、経験者は強いのである。
手続きが終わるとすかさず担当の看護婦さんに「手術前の検査はいつになりますか」と聞いたところ、前回同様午後からということであったので、さっそく展望風呂への入浴を申し出たのである。そう、この病院は最上階に展望風呂がついているのである。
この展望風呂には、備え付けの石けんやシャンプーはないのであるが、私は前回何も持たずにお風呂に入ってしまった経験を生かして、今回は入浴グッズをバッチリ揃え、前夜寝台車での移動であったため、入浴できずいた旅の疲れを、鼻歌ととも洗い流したのであった。

その後もやらなければならないことはあるのである。
翌日は朝から手術なので、夕食以降は飲食ができないのである。
そのため診察の隙間をぬって、コーヒーも飲まねばならないし、飯もたらふく食っておかねばならない。病院食は健康的すぎて私の口には合わないのである。
この病院には、9階にレストランがあるのである。
しかも、そこには肉や刺身、すしなんかもあったりするのである。
それらをローテーションを組んで、今日のスケジュールに上手に入れておかねばならない。
そして、空き時間は、ここぞとばかり、昼寝を決め込んで快適に過ごしたのである。
どんなに昼寝をしたところで、夜には、睡眠薬が出るから大丈夫なのである。

私はめったに薬は飲まないのだが、なぜか異様に薬が効く体質なので、睡眠薬のせいか、その夜は爆睡し、朝も半分寝ぼけ状態のまま手術が行われたのである。私のような簡単な手術はさっさと終わらせたいからか、前回も今回も朝一番に施術を受けるハメになったのである。
このときなぜか変なのだが、T字帯と呼ばれるふんどしのようなものをされたのである。何のためにこれが必要なのかはまったく不明なのであるが、朝一番からお相撲さんのような、インドのサドゥと呼ばれる修行者のような格好をさせられ、その上に手術着を羽織らされて手術室に向かったのである。
テレビドラマでよく見る、天井に丸い大きなライトがある手術室に入り、酸素マスクのようなものを装着され、そのマスクから麻酔薬が流されるのである。
ちょっときな臭いにおいがし始め、しばらくたつと意識がなくなったのである。

手術が終わったあと、一度起こされるが、その後は酸素マスクをされたまま病室で寝ているのである。
私は気持ちよく寝ているのであるが、看護婦さんが1時間ごとにやってきて私の快眠を妨害するのである。
看護婦さん:「平さん、トイレに行きたくないですか」
私:「いえ、別に」
「どうやら、全身麻酔が切れるとトイレに行きたくなるらしく、それで麻酔が切れた確認をするようなのである」
フラフラになりながら、昼過ぎにトイレに行き、そしてその後何度かトイレに行き、夕食を食べ、それ以外はずっと眠っていたのである。
先ほども書いたように私の体はなぜかどんな薬でもよく効くので、麻酔もとってもよく効いたようである。次の日の7時まで私は快適に眠り続けたのである。
睡眠時間20時間。
私は日ごろの睡眠不足を解消でき、とても気分よかったのであるが、その間、麻酔担当の先生は、私がほとんど眠り続けていたため、だいぶびびったそうである。

次の日の朝、麻酔担当の先生が私にこう言ったのである
「寝る子は育ちますものね。ホホホ」


・・・育ちすぎだと思うんですけど。

2006年9月30日 00:00