tairaonsen2.jpg

2007年2月 3日
ヒーリング・ウォーク

前回のブログでも書いたように、正月休みにマイレージでゲットした航空券を使い、平家一同は北海道にやってきたのである。
私は太っているといえども寒いところは大の苦手なのである。
とっても寒がりなのである。
だから、こんな真冬の北海道に行くのはとても嫌だったのであるが、行きがかり上、来てしまったのである。

「お正月休みに北海道に行く」とうちの受講生に話したところ、頼みもしないのにみんな冬の北海道の厳しさをこんこんとレクチャーしてくれたのである。

「平さん、靴は何をはいていくつもりですか?」
「いや、普通の革靴でいくつもりだけど・・・」
「死にますよ」
「えっそうなの?」

これは私が北海道一寒いといわれる旭川・北見方面に行くと言ったときにうちの受講生とかわした会話なのである。
「死にますよ」と言われてびびった私は、どれくらい寒いのか、きみちゃんに命じてインターネットで1月の北海道の平均気温を調査してもらったのである。
その結果、旭川市の1月の平均最高気温?1℃、最低気温?16℃という結果が出たのである。
最高でも氷点下というのはいったいどんな気候なのであろう?
昔テレビで見たことがあるバナナでクギが打てるような寒さなのであろうか?

ということで、私は防寒具を用意したのである。
靴は長靴で、しかも寒冷地用の二重になっているとっても暖かいやつである。
さらに靴下は、登山専門のスポーツ用品店に行き、ヒマラヤ登山もできるというウールの靴下にした。値段は言いたくないのであえて言わないが、靴より高かったということだけは書いておく。
さらに、男性用の厚手のタイツ、極寒地用の長袖のシャツ、さらにニット帽、そして顔を覆うためのウールのマフラー・・・これだけ用意したのである。

うちの奥さんは昔、雪祭りの期間中に札幌や旭川、網走方面のツアーに行ったことがあるのであるが、一番寒かったのが層雲峡だったと言うのである。
なんと層雲峡では、落差100mもある滝が凍ってしまうらしい。
なんと恐ろしい寒さなのであろう!
北海道の人に言わせると、札幌や太平洋側の都市などは子供だましの寒さだというのである。
今回、うちの奥様のたっての希望で我々は旭山動物園に行くことになっているのである。旭山動物園は、北海道の内陸部の旭川にあるのである。
ここで半日近く観光するということは、まさに私にとっては青森第5連隊八甲田死の行軍に匹敵することである。

これに備えるために、私は防寒グッズをそろえたのである。
しかしながら、今年の冬は異様な暖冬である。
北海道の千歳空港に着いたところ、なんと雪がほとんどないのである。
札幌市内も同様で、道路の片隅に雪がある程度で、街を走っているとここが札幌なのか大阪なのか区別がつかないくらい雪がないのである。
多少寒いといえば寒いのだが、ひょっとしたらうちの家の方が寒いくらいなのである。
去年12月の初めに感謝祭で行った福岡の方が寒かったくらいじゃないかなぁ、と思ったのであるが、しかし、あの言葉が頭をよぎるのである「北海道の内陸部の寒さに比べれば、札幌の寒さは子供だまし・・・」


ものすごく寒いんだろうなぁと心の準備をしつつ完璧な装備で札幌のホテルを出、いよいよ旭山動物園に向かったのである。
そしてその結果・・・・・・暑いのである。
ウールのヒマラヤ登山用の靴下に防寒長靴なんかとてもじゃないがはいていられないくらい暑いのである。
本日の気温4℃、暑いという言葉は御幣があるかもしれないが、うちの家とあまり変わらない寒さなのである。
にもかかわらず、平家一同は完全防寒グッズでいるので、動物園を歩き回るだけで汗が吹き出るのである。
しかも、地元のカップルだと思うのであるが若い女の子なんかミニスカートで歩いているのである。
DSCF3335.JPG

いったい何なんだ!!

この防寒具をそろえるのに、いくら使っていると思うんだ!!

みんなが軽装で動物園を楽しんでいる横で、重装備の我々はとても浮いてしまうのである。
なんとおバカなことを・・・と思いながらも、これもブログのネタにでもなるかと心を切り替え、証拠写真用にミニスカートの写真を撮っていたところ、うちの奥様に見つかってしまった・・・年明け早々また正座なのである。

しかしながら、全国にその名をとどろかせる旭山動物園、小規模ながら確かにとってもおもしろい動物園なのである。
ここの名物は日に2回催されるペンギンの散歩なのであるが、ペンギンの散歩の時間が近くなるとディズニーランドのパレードのときのように場所取りがとても大変なのである。30分も前から待っていたとしてもなかなかいいポジションがとれないのである。
pen.JPG
ディズニーのパレードと違い、目の前をただペンギンが歩くだけなのであるが、ほとんどの人がこのパレードいや、行進目当てなのであるから、場所取り合戦がすごいのである。そして、みんなが今か今かと待ちわびているところへペンギンがヨチヨチ歩いてくるのだが、みんなが口々に「キャーカワイイ!!」「癒される?」などと叫ぶのである。

同じよぼよぼ歩きでもなぜペンギンは歩いているだけでこれほど人を癒すのであろうか?
私なんか飛んで跳ねてしゃべりまくってあの程度であるにもかかわらずである。
同じ体型でもえらい違いなのである。

私も早く歩くだけで人を癒せるようになりたいものである。


2007年2月 3日 00:00