そんなわけで、この8月はカウンセリングを入れていないのである。
よって、東京にいるときはヒマなのである。
そこで、なんとかヒマつぶしをしようと思い、ウロウロしていたら、はとバスのパン
フレットが目についたのである。

おお、そうだ！
東京観光なら、はとバスがあるではないか。
しかも、ただ観光地を回るだけではなく、いろいろなツアーがあると聞く。
さっそくチェックしてみたのである。

私のイメージとしては、浅草や隅田川下り、東京タワーや皇居などをメインに回るも
のというかんじだったのである。
しかしながら、パンフレットを見て驚いたことには、そのようなツアーはたしかにあ
るのではあるが、少ないのである。

けっこうマニアなツアーが目白押しだったりするのである。
たとえば、“講談師と行く花のお江戸義士コース”。
これは、『忠臣蔵』のマニアの人が行くツアーのようである。
吉良邸跡や泉岳寺を回る。ツアー人数は47人限定なのであろうか。
食事付きで9,300円である。

シンプルなところでは、“六本木ヒルズ東京シティビュー”3,500円。
六本木ヒルズだけで3,500円とは、ちょっと高いのではなかろうか？
しかも、時間が3時間とってある。
六本木ヒルズの展望台だけで3時間はつらすぎる。

さらに、東京都内観光だけではなく、箱根や日光に行くツアーや、“ハローキティの
2階建バスで行くサンリオピューロランド”6,000円などのツアーもあるのである。

さらに、“富士山周遊”や“箱根芦ノ湖めぐり”などのツアーは、さきほどのお江戸
義士コースが都内を回るだけで9,300円もかかるのに対し、富士山の五合目までバス
に登り、しかも、富士急ハイランドでの食事もついて、たった8,880円なのである。

“日光中禅寺湖周遊の旅“は9,980円と、遠いわりにはやけに安いではないか。
言ってはなんだが、“帝国ホテルバイキングと六本木ヒルズコース”は10,590円もす
るのにである。
どうも、はとバスは都内よりも都外の方が安いようなのである。

“鎌倉ウォーキングツアー”などは、お弁当付きでたった6,500円である。
しかも、鎌倉プリンスホテルでのケーキとお茶がついているのである。
ハイキングはいやなので、みんなが歩いている間、私一人でプリンスホテルで待って
いてもいいぐらいである。

あと、夏限定のマニアなツアーとして、“講談師と行く怪談ツアー”8,800円もある。
9時半出発の17時30分解散である。
この間、きっとバスの中で怖い話ばかり聴かされ、さらに出そうなお寺ばかり回るよ
うである。
さすがにこれは、昼に行かないと怖すぎると思われる。
当然、私は行かない。
こう見えても、けっこう怖がりなのである。
体は太いが、神経はか細いのである。

そして、数ある中で、私がおすすめする超お得プランが2つある。
一つは、“横須賀軍港クルーズとヘリコプター体験フライト”9,900円なのである。
このツアーの目玉はなんと、ヘリコプターに乗れることなのである。
たった3分間の体験フライトなのだけれど。
しかも、海軍カレーの昼食がついてくる。

また、似たようなツアーで“自衛隊りっくんランドとヘリコプター・プチフライト”
8,900円もある。
これは、さきほどのツアーより1,000円安いにもかかわらず、昼食は東京ドームホテ
ルのバイキング・ランチなのである。
自衛隊りっくんランドが、いったいどんなものなのかは不明なのであるが、浦安へリ
ポートから、これも3分間の体験フライトがつく。

通常コースでヘリコプターに乗ろうと思ったら、“夜のヘリコプター遊覧ツアー”
で、同じく浦安へリポートから15分のフライトがついて土日18,900円というのを利用
することになるが、これに比べれば割安ではないだろうか。

そして、もう一つは、夜のコースである。
なんと、“ニューハーフ・ショー”ばかりなのである。
しかも、そのページには、「ページをめくれば、新しい世界があなたを待っています
ョ」と書かれている。
夜のコース20コース中、なんと7コースがニューハーフ・ショー付きなのである。
東京に来られるみなさんは、どうやらニューハーフ・ショーがお好きなようである。
しかも、そのどれもが、10,000円以上の高額ツアーになっている。

“メンズ・セクシーショー”というコースもあるのであるが、これは9,900円である。
セクシーなイケ面とはいえ、料金的にニューハーフに完敗なのである。
この差はやはり、手術代が高くついているからであろう。

はとバスのパンフで、きょうは半日、ヒマをつぶした平であった。

2007年8月18日 00:00