2007年9月 8日
仁義なき戦い
先日、9月に引っ越す新しい事務所に行ってきたのである。
私は生まれてこのかた、ずっと実家に住んでいるので、引っ越しなどというものを経
験したことがないのである。
48年間、ずぅ???っと同じところに住んでいるのである。
だから、事務所の引っ越しには、ちょっと夢がふくらむのである。
新しい事務所には、5階建のビルの2階から5階を借りたのである。
1階にはラーメン屋さんが入っているので、たぶん東京出張の折には、食生活がラー
メン三昧になると思われる。
よって、9月以降、私がメンマくさくたって、許していただきたいのである。
2階から4階まで、各階に2部屋ずつある。
そして、5階にはベランダと大きな浴室があるのである。
しかも、各階にトイレまである。
部屋はぜんぶで6つあるのだけれど、1部屋は物置代わりに使うつもりなので、カウン
セリング・ルームは5部屋なのである。
引っ越し前なので、いまは当然、なにもない.
どんな部屋にしようか、夢がふくらむのである。
しかしながら、うちのカウンセラーもだれに似たのか、みなそれぞれ妄想癖が強い人
たちばかりなのである。
それぞれの妄想が強いぶん、タチが悪いのである。
あるカウンセラーは私に注文をつけてきた。
「ウォシュレットはつけてくれるんですよねっ?!」
「お、おお。いちおうはつけるつもりだけど‥‥」
「TOTOにしてくださいよ。それ以外は認めませんからね。シャワーのあたりが違うん
ですよ」
だれとはいわないが、“大きい”カウンセラーである。
また、あるカウンセラーは、「観葉植物をいっぱいおいて、アロマも焚いたりして、
女性専用カウンセリング・ルームっていうのはどうでしょう?」などと、みずからの
プランを持ち込んできたりするのである。
また、東京に出張カウンセリングすることの多い某カウンセラーは、「カウンセラー
にとって、睡眠はいちばんの安らぎですから、ベッドには低反発マットと低反発マク
ラを装備してくださいねっ」と私をにらみつけるのである。
これらの人たちは、ものを買い揃えるときには、お金というものが必要だということ
を理解していないように感じられる。
いま、うちのカウンセリング・ルームにあるソファセットは、すべて“無印良品”で
買い揃えたということを知らないのであろうか?
それぞれのカウンセラーが、彼らのしのぎの場であるカウンセリング・ルームを、ま
るで猫がマーキングするように、自分の色で満たそうといろんなことを言ってくるの
である。
そう、猫のマーキングといえば、いま、わが家はたいへんなことになっているのであ
る。
去年の秋のブログで書いたように、わが家の猫事情はたいへんなのである。
わが家には、もともと4匹の猫がいたのである。
そこに、去年、交通事故の猫・ミルクを拾ってきて、飼ったはいいのだが、いまだに
なつかず、そのミルクが妊娠し、5月、3匹の子猫を出産したのである。
もとからわが家にいた4匹の猫の立場で言うと、平和に共存していたエリアに、無法者のネコが1匹、急にや
ってきたのである。
しかしながら、勢力は4対1。
わが家の猫(旧勢力)のほうが圧倒的に強いので、ミルクは納屋の2階に肩身の狭い
思いをしながら住みついていたのである。
ところが、である。
このままではジリ貧だと思ったミルクは3匹の子猫を出産し、いまやミルク一家(新
勢力)は子猫3匹を従え、勢力分布では4対4になったのである。
さらになんと、ミルクは3匹も子猫を生んだにもかかわらず、現在、妊娠中で出産間
近なのである。
このままであれば、旧勢力は当然ながら、新勢力のミルク一家に人数で圧倒されてし
まうのである。
ミルク一家の子分、いや、子猫たちは、もう生後3か月目になろうとしているので、
わが家の庭をわがもの顔で走り回っているのである。
当然、旧勢力の猫4人衆は気分が悪いのである。
「小僧のくせに、デカい顔しやがって!」
ということで、わが家の敷地内のいたるところで、抗争事件が勃発するのである。
当然、われわれとしても、新勢力のミルク一家の増員はまったく望んでいないのであ
る。
いまだになつかないミルクであるため、つかまえて避妊手術に連れていくこともでき
ず、ただこの事態を見守るしかないのである。
親はなつかせることが難しくても、子猫なら、と、私はありとあらゆる猫グッズを買
い占め、日々、子猫と戯れているのである。
しかしながら、親がなつかないので、子猫も親の手前、なかなかなついてくれない
のである。
きょうも、うちの旧勢力の一人、気が荒いことで有名な鉄砲玉・オーレが、朝の5時
半からミルクと抗争を繰り広げ、ミルク一家をわが家の庭から追い出してしまったの
である。
私が駆けつけたときにはミルク一家の姿は消え、それから丸一日帰ってこなかったの
である。
しかしながら、ミルクはもうまもなく出産なのである。
私の予想では、5匹は生まれるだろうと思われるのである。
すると、ミルク一家は、総勢9匹。
新旧逆転しそうな勢いなのである。
ということで、みなさん。
この抗争事件をなんとか平和に終わらすためにも、どなたか、うちの子猫をもらって
いただけませんでしょうか?
いま、私は世界平和のために、うちの子猫をもらってくれる人を募集しているのであ
る。
2007年9月 8日 00:00