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2007年10月20日
お父さん、アレなのに‥‥

9月の大阪の3日間のヒーリングワーク・アドバンスの初日、私は北端トレーナーにす
べてを任せ、ヒーリングワークには参加しなかったのである。

べつにサボって温泉に行っていたわけではないのである。
では、なにをしていたかというと、子供の運動会に行っていたのである。

うちの子供たちは、来年3月、小学校を卒業する。
いま、6年生なのである。
話を遡ること約3か月前のある日、うちの奥さまがいきなり私に言うのである。
「もちろん、今年の子供たちの運動会には来ていただけるんでしょうね?」
「もちろん?」
なぜ、もちろんなんだ‥‥?

そう、私はいままで一度も子供の運動会にまっとうに行ってやったことがなかったの
である。
運動会は基本的に、お父さんも来れるようにと土・日・祝日で開催されることが多
い。
しかしながら、私は土・日・祝日は必ずセミナーをしているのである。
よって、一度も行ったことがなかったのである。

だからして、うちの奥さんは、小学校最後の年の今年は、万障繰り合わせてでも参加するの
が親の務めであろうとにらみをきかせてきたのである。
「も、も、もちろん‥‥、そ、そ、その予定です‥‥」
「予定? も・ち・ろ・ん、決定ですよね!」
「もちろん決定ですっ」

ということで、もちろん、そんなことをまったく予定していなかった私は、万障繰り
合わせて北端トレーナーを威圧し、なだめ、すかし、土下座し、なんとか一日目のト
レーニングを引き受けてもらったのである。

もちろん、運動会は雨が降ると延期になる。
そうなると、すこぶる都合が悪い。
てるてる坊主を作りながら、運動会当日の晴天を、私は子供たちよりもだれよりも祈
ったのである。

幸い、晴れ男の私は、なんとか当日、晴天にも恵まれた。
そして、なんとはじめて子供の運動会に参加したのである。

父親の当然の務めとして、私の役割は場所取りなのである。
ところが、である。
気合いを入れて場所取りにいくのであるが、うちの村は過疎な村なので、余裕で最前
列が取れちゃうのである。

しかしながら、いちばんよく見えるビューポイントを選んだつもりで、「楽勝だな」
と思っていたのであるが、私の選んだ場所は直射日光にさらされる、じつはバッドポ
イントであった。
運動会慣れした家族は、上手に日陰のポイントを確保していたのである。
もちろん、運動場で正座した。

うちの小学校は過疎の村の学校なので、一般の運動会とはちょっと違うのである。
なんと、幼稚園、小学校、中学校の3つ合同で運動会をするのである。
3つ合同でしたとしても、生徒は100名いるかいないかなのである。

ふつう、運動会の始まりの前には、校歌斉唱というものがあるのであるが、小学校と
中学校では校歌が違うので、校歌斉唱はないのである。
幼稚園児の競技は午前中ですべてが終わり、午後は小学校と中学校だけの運動会にな
る。
さらに、運動会恒例の紅白玉入れはないのである。

じつは、学校の運動会以外にも、わが村には町民運動会なるものがある。
ここでは学校の生徒のみならず、おじちゃんおばちゃんたちも競技をするのである。
これは毎年、サボっている。
なにが言いたいかというと、この町民運動会があるおかげで、学校の運動会には、お
とうさんやおかあさんが出るPTA主催のかけっこがないのである。

ご存じのように、こんなものに借り出されると、私はとてもつらい。
大玉転がしの大玉役ぐらいならば快く引き受けてあげるのであるが、なにゆえこの体
型、PTA主催の相撲大会以外は参加不可能なのである。

町民運動会があるおかげで、私は純粋に観るだけでよかったのであるが、いよいよ運
動会の最後に、毎年の目玉であるリレー競技が行われたのである。

うちの息子はいったいだれに似たのか、クラスでいちばん背が高く、しかも、異様に
足が速い。
何位でバトンをもらっても、必ずすべての走者を抜き去り、トップでゴールするぐら
い韋駄天なのである。
当然、アンカーである。
今回も、当然のように2位でバトンを受け取り、ブッちぎってトップでゴールしたの
で、目立つのである。

すると、観客席ではどよめきとともに、こう言われるのである。
「あの子、どこの子?」
「平さんのおうちの息子さんよ」
「え! お父さん、アレなのに?」
「そうなのよ。お父さん、アレなのに‥‥!」

そう、私はどうも、アレであるらしい。

2007年10月20日 00:00