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2008年1月12日
中年受験生

あけましておめでとうございます。
みなさんは、どんなお正月を過ごされたのであろうか。

今年、わが家では、お正月らしいお正月は最小限であった。
なぜならば、うちの子どもたちが受験を控えているからなのである。

お正月は、なにかとお笑い番組が多い。
観たいのである。
いろんなネタをパクッたりしたいのである。
しかしながら、いまのわが家は、のんびりとお笑い番組を観て、のんきに笑っていられるような空気ではないのである。
ピリピリしているのである。

することがないので、うちの子どもたちの志望校の過去の入試問題などを見ながら、ヤマを張ることにしたのである。
まったくの文系である私は、算数にはまったくついていけないので、理科と社会の担当なのである。
というわけで、年末年始、私がなにをしていたかというと、小学校の理科と社会のお勉強をしていたのである。

受験の理科では、メダカのオスとメスの見分け方などが出てくるのである。
日本全国、メダカが激減してしまったというのに、である。
尾ビレや背ビレの形態からオスとメスを見分けるのであるが、今年2月に49歳になる私が、こんなことを覚えて、なにか役に立つのであろうか?
しかしながら、受験では、よく出るのである。

いまさらながらなのであるが、理科の参考書などを読むと、「ほぉ?」、「へぇー」、「そうだったの」などということが、とてもたくさんあるのである。
はっきり言うが、うちの子のほうが私よりもよっぽどエライのである。

年末年始、ずっとこんなことをしていたので、私の学力はだいぶ上がった模様である。
人間というものは不思議なもので、せっかく得た知識は使ってみたりしたいのである。
そこで、子どもの模擬試験の理科の問題をこっそりやってみたのである。

偏差値52、あったのである。
意外とできたのである。
すっかり自信をつけた私は、燃えたのである。

「社会」なんかにおいては、日本の歴史と、日本や世界の地理などが出るのである。
大学受験のときに、私は日本史を専攻した。
勉強好きな私は、1年浪人してまで勉強したので、日本史はじつは得意科目だったのである。

さら日本の地理は、温泉でくまなく覚えているのである。
茨城県以外はぜんぶ行っているのである。
また、世界の地理は、私の趣味の一つでもある“世界妄想一人旅”ですでに世界三周ほどしているので、異様に強い。
だからして、社会の模試もやってみたのである。

偏差値67もあった。
これは、もう少し理科を勉強すると、理科と社会にかぎってのことではあるが、私は有名進学校に入学できるということではなかろうか‥‥。
と、燃えてしまった結果、理科の学力アップを図るべく、参考書とにらめっこしながら猛勉強を始めたのである。

もし、講座などで会うことがあったら、どうかみなさん、顕微鏡の使い方のことなどは私に聞いてもらいたいのである。
また、気温を正しく測れるようにするには、どこに百葉箱を置けばいいかということも、いまの私なら完璧に答えられるのである。

理科においての苦手は、星座なのである。
冬の大三角やら夏の大三角やら、いろんな星座を覚えなければいけないのは、記憶力のバッテリーが弱っている中年受験生には、ちとつらいのである。
なんとか、受験までにはバッチシと覚えたいと思っているのであるが、いましばらく、星座の問題に関しては猶予をいただきたい。

社会では、いきなり高得点をとってしまったのではあるが、どうも私は、現在の政治経済の問題に弱いようである。
小学校の子どもが解く問題とはとても思えないような問題が、受験ではよく出るのである。

また、テレビのバラエティ・クイズ番組でよくあるような、肖像画などを見せて、「この人はいったい誰ですか?」というような問題もよく出るのである。
これには、正直、「あんた、いったい誰?」という人もよくいるのである。
どう見ても、「外人」としかいえないような人から、「マンガの登場人物?」というような人までいて、かなりシビアなのである。
また、江戸時代の浮世絵や東海道五十三次の絵から、「これを描いた画家はだれですか?」なんて問題も出るのである。

ひょっとして、このまま猛勉強を続けると、今年の年度末あたりには、塾を開設しているかもしれないのである。
今年は、今後の私に大注目なのである。

2008年1月12日 00:00