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2008年2月 2日
社長の鏡

以前、このブログで書かせていただいた「171%の恐怖」のもとになった健康雑誌から、なんと取材のお仕事をいただいたのである。
あれま?。
もちろん、担当者は私があんなブログを書いているとは、つゆ知らず。
「心の健康」をテーマに取材したい、というお申し出をいただいたのである。
ところが、カメラマンも来て、私の写真も出るというので、それは健康雑誌としては、いかがなものかと思い、虫歯もなく歩く健康と言われている東京の竹田にこの仕事はやってもらうことにしたのである。

事務所で、この話題を笑い話にして盛り上がっていたところ、うちの顧問契約先から、まるで私にケンカを売るようなメールが入ってきたのである。
この顧問先も実は、会社の従業員の健康管理をしている会社なのであるが、送られてきたメールのタイトルが「会社にメタボがいると会社の業績が悪くなる!」というものであった。
しかも、これは、先日、某体重計メ?カーが新聞の一面の全面を使って打ち出した広告記事らしいのである。

もちろん、これはケンカを売っているわけではなく、うちの顧問先が取引先に出しているニュースレターなのだが、当社では全員が「社長がメタボでいると、会社の業績が悪くなる!」と理解したようである。
当然、私を見る目が非常に厳しい。


そんな、みんなの目線に私の体が耐え切れなくなったのか、2日前から強力な下痢に悩まされているのである。
夜中に目が覚めて、トイレに行ったところ、水道の蛇口をひねったような強力な下痢だったのである。
にもかかわらず、おなかは痛くもなんともないのである。
「はて???」と思いながら、とりあえず、眠たいので寝たのであるが、目が覚めても下痢は一向におさまらず、体中の水分が全部出たような下痢なのである。
この私が何も食べられないのである。
今日で2日目なのであるが、何とかやっと回復してきたところなのである。


私は、自他共に認めるメタボなのだが、病気はまずしない、カゼで寝込むことはまずないし、病気で講座やカウンセリングをすっぽかした記憶もない。
「メタボなのにやけに健康」なのである。
便秘もしないが、こんな下痢をした経験も・・・・・
いや、思い起こせば一度だけある。
で、もう時効なので、今日はその話をする。


私が、健康だったのは、今にはじまったことではない。
昔からすごく健康だったので、私は下痢の経験というものがほとんどなかったのである。
中学校3年生のころ、私は、剣道部の主将で、うちの学校はけっこう強かったのである。
それで、奈良県の剣豪で有名な柳生の里に「柳生石舟斉奉納剣道大会」というものがあり、それに招かれて行ったことがあったのである。
その試合の後、懇親会があったのだが、それは剣道関係者だけでなく、お役所の人たちもたくさん参加していて、たいそうごちそうが出たのである。
当然、腹がへってしょうがない中学生の私はたらふく食べたのである。

そして、翌日から、今回と同じくらいのすごい下痢になった。
今から思えば、食中毒だったのである。
ところがである、下痢というものをほとんど経験したことがなかった私は、トイレでうなりながら、みんながよく言う「下痢」とはこんなにつらく苦しいものなのかと考えていたのである。
そして、たいへんなことになっているにもかかわらず、私は腹巻をしながら剣道の練習をしていたのである。
人間、知らないというのは恐ろしいものである。
私以外のメンバーは、当然、全員欠席していたのである。
しかしながら、当時、キャプテンであった私は責任感から一人、腹巻を巻いて練習をしていたのである。

では、なぜ食中毒が、判明したかというと、後日、向こうのお役所の人が、菓子折りをもってお詫びにきたからである。
どうも、そのときの参加者はみなさんたいへんな目にあったもようである。
しかし、食中毒にしてはたいしたこともなかったようで、3日ほどすると、全員クラブ活動にも復帰し、長い間、私の記憶からもこの事実は消されてしまっていたのである。


そういう経験があるので、今回の私の下痢騒ぎにナーバスなのである。
しかも、そんなときに、テレビでは大騒ぎをしているのである。
中国で作られたギョーザでたいへんな食中毒騒動があったらしいのである。
記憶を総動員してみたのだが、残念なことに、この2週間ほど、私はギョーザを食っていない。
しかも、我が家で私が下痢になる以前の3日間、冷凍食品は一切食っていないのである。
なぜなら、うちの奥さんが忙しかったので、私が子供たちとおでんの材料の買出しに任命され、分量の検討がつかない我々は、おでんの具材を買いすぎてしまったため、3日連続おでんだったからである。
もちろん、とってもおいしくいただいた。
しかも、家族の中でこんな目にあっているのは私だけだからして、どうも因果関係はないもようである。
奥さんには「カゼをひいたんじゃないの?」と言われるのだが、熱も出ていないし、のども痛くもなんともないのである。
もちろん、この1週間に限っては拾い食いなどは、一度もしていないのである。


ということはやはり・・・会社の業績をよくしなければならないという社長の責任感から、私はこんなハメになってしまったのであろうか


何とすばらしい社長魂なのであろう!

2008年2月 2日 00:00