さらに、最近は、情緒不安定である。
これはきっと更年期障害だと思われる。
更年期障害というと、女性特有のものと考えられるみなさんが、多いと思うのだが、最近の研究では、男性も更年期障害になるのである。
年からして、どうも更年期障害になってしまったのかもしれない。

で、そんなときにである。
事務所に一本の電話が入ってきたのである。

「な?に?、やっちまったなぁ！」

その電話のおかげで、血圧はますます上がるは、情緒不安定がますます激化したのである。

ことのきっかけは2ヵ月前なのである。
恒例の社内旅行をどこにするか、そろそろ決めようか、というときに、いつもうちが使っていた旅行会社の担当者が、退職してしまい、相談相手がなく、困っていたのである。
そこで、知り合いに大手旅行会社の営業員を紹介してもらったのである。
去年は、国内より安く行けるということで、台湾に行ったのである。
その流れで、今年は、韓国あたりはどうだろうか？と相談していたのであるが、原油高の影響で、燃料チャージも高くつき、あまり安くなかったのである。
そんなとき、「はじめての当社とのおつきあいでもありますし、特別に激安プランがあるのですが・・・」と担当者がすごい旅行を提案してくれたのである。

「大阪から飛行機で沖縄に飛び、沖縄の超一流リゾートホテルと言われるカヌチャベイホテル＆ヴィラズに2泊し、さらにレンタカーをつけて、なんと、23,800円でどうですか？」と言うのである。
沖縄マニアの方ならご存知だと思うが、リゾートホテルがたくさんある沖縄の中にあって、ブセナテラスホテルとカヌチャベイは、別格なのである。（個人的意見なのだが）
確かに最近は、オープン当初よりも、結構、値段を下げていると聞くが、このカヌチャベイホテル、とにかく部屋が広いのである。
一番カテゴリーが低いクラスの部屋でも、51.8平米もあり、さらに、その部屋に25平米のテラスがついているのである。
ほぼ、スイートルームに相当するような、広いお部屋なのである。
この部屋に2泊もできるのである。
さらに担当者は言うのである。
「もし、3泊するのであれば、100円足していただけるだけでいいですよ」
「え？100円？」
「そう、たった100円でもう一泊できるんです」
「なんで？」
「なんでもです」
すごいプランなのである。

もちろん、この瞬間に当社の社内旅行は決まったのである。
しかしながら、そうそううまい話は転がっていなかったのである。
23,800円ですませようとすると、行きは、関西を午後の便で出発し、沖縄着は夕方になってしまうのである。
さらに、帰りも、沖縄初は午前便なので、2泊3日の割に、実質、1日くらいしかゆっくりできないのである。
何とか午前中に関西を出て、沖縄に入り、帰りの日も夕方くらいの便で帰ろうとすれば、それぞれ片道4,000円ほどプラスしなければならなかったりするのである。
しかし、プラス8,000円したところで、30,000円ちょっとで沖縄の超一流リゾートのカヌチャベイに2泊もできるのである。
払いましょう、払いましょう、8,000円ごとき、気持ちよく払いましょう

そして、うちの事務所のスタッフやカウンセラーに言いまくり、しゃべりまくり、みんなで沖縄でパラダイスしましょ、と従業員一同、魂は沖縄に飛んでいってしまったのである。
そして、次の日、とりあえず、飛行機の便を確定すべく、担当者と打ち合わせをしていたところ、あまりの安さにか、沖縄旅行で一番暇だと言われている6月の梅雨時の時期なのに、申し込みが殺到している模様だったのである。
しかし、担当者は、大きく胸をたたき、「ご心配いりません。何とかいたします。なにせ初めてのお取引でございますから」ととてもさわやかな笑顔で頼もしく答えてくれたのであった。

しかし、この担当者が翌日、うちの事務所の玄関先で、土下座をするはめになるのである。
果たして、今年は社内旅行に行けるのか？
何があったのかは、次週。
乞ご期待！

2008年4月19日 14:19