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2008年4月12日
足のねんざとアレについて

4月の7日、月曜日。
この日は朝から、娘がこのたび入学することになった中学校の入学式だったのである。

前日の4月6日の日曜日まで、私は東京で仕事をしていた。
4月6日はリーダーシップ・トレーニングだったので、本来なら、終わってから、みんなと打ち上げに行き、どんちゃん騒ぎをしたいところだったのであるが、断腸の思いで、この日の最終の新幹線で自宅まで帰ってきたのである。

当初、私は娘の入学式に出席するかどうか、迷っていたのである。
「えっ! 女子校の入学式に、男の私が行っていいの?」
「なに、バカなことを言ってるのよ。あなたは父親でしょ」
「いや、そ、そうなんだけど‥‥、入学式に父親なんか、出席しているのかなぁ?
 しかも、平日だし」
「ほかの人には平日でも、あなたは休日でしょ」
「ま、まぁ。じゃあ、行きます」

ということで、娘の入学式に出席することになったのである。
しかし、どうも、私が出席することになれば、車でラクラク行けるというのが、うちの奥さまが私を口説いた主な理由だと推測される。

ドキドキしながら、入学式に行ったのである。
すると、校門のところで顔なじみの警備員さんに出迎えられ、あたたかい雰囲気の中、われわれは講堂のほうに案内されたのである。
なぜ、警備員さんと顔なじみなのかは、このブログ参照

ところが、である。
けっこうおとうさんの出席者が多いのである。
この学校の新入生の父親には、散髪屋さんが稼業の人が多いのであろうか?
それとも、私と同じく、「これを逃したら、二度と女子校に入れる機会なんぞない!」と、この千載一遇のチャンスに賭け、会社の有休を取った父親が多いのであろうか?

うちの娘が入学する中学校はミッション系なので、入学式に先立ってパイプオルガンの演奏があり、聖歌隊なるものが入場してくるのである。
そして、賛美歌なんかを歌っちゃったりして、とってもおしゃれな入学式なのである。

1時間ほどで入学式はつつがなく終了し、そして、その後は、クラス単位に先生と生徒、そして、われわれ父兄までが混じった記念写真を撮るのである。
1クラスは40人ほどなのであるが、父兄を入れると100人近くの集合写真になるのである。

私のイメージの中では、入学式に母親に来てもらった記憶はあるが、父親に来てもらった記憶などないのである。
しかし、最近はどうも入学式に父親も参加する傾向が強いようなのである。

また、父兄のみなさんにはおしゃれなご両親がとても多く、われわれ夫婦はけっこうビビるのである。
そして、背伸びしすぎてしまったのであろうか、私は入学式の帰りに坂道で転んで、右足首をねんざしてしまったのである。

さて、一方、翌日の4月8日は、息子の入学式だったのである。
うちは男女の双子なのだが、中学校からそれぞれ別の学校にしたため、入学式もバラバラなのである。

きのうの娘の入学式が、とてもおしゃれでハイセンスな女子校の入学式だとすると、息子の入学した男子校(私もここの卒業生なのだが)は、とても武骨でバンカラな入学式だったのである。

もちろん、ミッション系でもないので、聖歌隊の入場もなければ、賛美歌も歌わない。
いきなり、校長先生のあいさつから始まるのだが、校長先生、理事長先生、PTAの会長に至るまで、全員、この学校の教育方針として明治時代から伝わる「質実剛健」という言葉を連発するのである。

たぶん、きのうのとてもおしゃれな入学式を見ていなかったら、なんとも思わなかったと思うのだが‥‥。
はっきり言おう。
田舎の学校の入学式っぽくて、とってもよかったのである。
さらに、もっとはっきり言わせてもらうと、自分のことを棚に上げて申しわけないのだが、父兄のみなさんもだいぶ田舎っぽかったのである。

前日のうちの娘の学校にも、お孫さんの入学を見にきたおじいさま、おばあさまと思われる、年配のとても上品そうな方が見受けられたのだが、うちの息子の学校でも、孫の入学を見にきたじいさん、ばあさんといったほうがふさわしい人たちが多数見受けられたのである。
ちなみに、ばあさんたちは、全員、ほぼ着物。じいさんたちは、着慣れていないというのがよくわかるスーツ姿であったことを書き留めておきたい。

しかしながら、子どもたちや孫たちの入学を心から喜んでいる姿は、どちらの学校もなんら変わりなく、入学式というものが、このようにおめでたい式であったとは、親になってはじめて気づいたような次第なのである。

そんなことを考えながら、数十年ぶりに、昔、通った坂道を下っていたら、また、きのうと同じところをグキッとねんざしてしまったのである。

この坂道では、足首もいよいよこの巨体を支えきれなくなったのであろうか?
真剣にアレに取り組まねばならないときがきたのであろうか?
アレについて、考えはじめている今日このごろなのである。

2008年4月12日 00:00