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2008年5月 3日
沖縄料理不思議発見 Part1

社内旅行が何とか沖縄に決まったのである。

私、個人的に言うと、沖縄は、17年ぶりなのである。
では、17年前に一度沖縄に行ったきりかというと、そうではないのである。
実は私は、沖縄には、30回以上行っているのである。
そう言うと、「平は沖縄マニアで、沖縄の隅々のことを知っているのか?」とみなさん勝手に誤解されるのであるが、私は、とても有名な那覇の国際通りを歩いたことが一度もないのである。
それどころか、首里城に行ったのは一回こっきり、沖縄の海で泳いだことは一度もない。潜水艦の「もぐりん」にも一度も乗ったことがないのである。

では、いったい何をしに沖縄に30数回も行ったのかというと、それは「看病」なのである。
看病?

そう、看病なのである。
17年前、うちの父親が母親と一緒に沖縄旅行をしたのである。
ところが、その旅行で、うちの親父は大ケガをしてしまい、名護の病院に9ヵ月も入院していたのである。
首を損傷する大事故だったために、飛行機にも乗せられず、船にも乗せられず、症状が固定するまで9ヵ月間、沖縄から帰って来れなかったのである。
そして、その間、毎週末、金曜日に沖縄に入り、日曜日の夜の最終便で神戸に帰ってきていたのである。
だから、空港でレンタカーを借り、そのまま高速道路に乗って名護まで行くので、那覇の方面は、まったく知らないのである。


しかしながら、私は、この間にとても学習したものがあるのである。
それは、沖縄のビーチでもなく、泡盛についてでもなく、パイナップルに関してでもないのである。
それは、沖縄の大衆食堂のメニューに関してなのである。

今、事務所では、沖縄旅行のことについて異様に盛り上がっているのである。
中には、「沖縄でいったい何を食べようかなぁ」などと楽しみにしている人たちも多い。しかし、である。
沖縄の大衆食堂は、想像を絶するほどスゴイのである。
ニッポンの常識が通用しないところがスゴイのである。
そして、そのことを彼らは知らない。
もちろん、知らせるつもりはないのである。
「そんなこと言ったって、ブログに書いてるじゃん」と突っ込まないでいただきたい。
あやつらは、このブログですら読んでいないのである。


あれは、確か、私が沖縄通いを始めて1ヵ月が経った頃なのである。
沖縄といえば、ソーキそば。
当時沖縄にはラーメン屋などというものはほとんどなかったのである。
しかし、はじめめのころは、物珍しかったソーキそばにも飽き、何か違う麺類を食いたいなぁ、と思い始めたときに、とある大衆食堂で、見つけたのである。

「ちゃんぽん」

ほほう、ちゃんぽんがあるのか?。
九州にも近いので、沖縄にちゃんぽんが入ってきていたとしても不思議ではないのである。
しかし、そのころは、少しばかり、沖縄メニューに関して疑いを持ち始めていたので、一応、ショックを受けないように、スミレーションもしてみたんのである。
皿うどんと呼ばれるような、堅い麺の上に、あんかけをかけたようなものも、ちゃんぽんと呼ばれることがある。
どちらが出てきてもいいように、私は心の準備をし、ちゃんぽんを待っていたのである。
そして、いよいよ私の目の前にちゃんぽんが運ばれてきたのである。
「は?」
「す、すいません。あの、ちゃんぽんを頼んだんですけど・・・」
「ちゃんぽんですけど」
しかし、私の目の前にある料理は、ごはんの上に野菜いためのようなものがぶっかけてあるしろものなのである。
「麺ですらないのかぁ・・・」
この店だけかと思いきや、私の9ヵ月に及ぶ週末沖縄生活で、ちゃんぽんを頼んだところ、3回くらい同じものが出てきた。
私の解釈によると、「チャンプル」も「ちゃんぽん」も沖縄では同じような意味だと理解した。
要はちゃんぽんとは、その日に余っている野菜や料理をごっちゃ煮にしてごはんにかけた料理を言うのである。


しかし、沖縄の大衆料理は奥が深いのである、
こんなものはまだまだかわいい方なのである。
ある日、大衆食堂で、すき焼き定食を頼んだのである。
すき焼きには、牛肉に白菜ですよね。
ところが、出てきたのは、豚肉に小松菜を煮たものなのである。
これが、すきやきなのである。
これもこの店だけかと思い、3ヵ所ほど試してみたのであるが、どの店も白菜が入っていないのである。
さらに、しょうゆ味ですらない。
ひどいところになると、ゴーヤまで入っているのである、。
そうなると、ゴーヤチャンプルとの見分けがつかない。
ただ、どの店も共通して、煮物の上に生卵が1個乗っているのが、すきやきの名残をとどめているのである。

親子丼にいたっては、鶏肉がからあげだった店があった。
これは、その店1件だけだったのであるが。

とにかく、想像を絶するものが食べられるのである。
ただし、この情報は、17年前の那覇空港付近と名護市近郊の情報による。

(つづく)

2008年5月 3日 00:00