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2008年6月 7日
平和への祈り

6月2日の朝。
いよいよ社員旅行の日がやってきたのである。

子供じみていると言われるかもしれないが、社員旅行を一番楽しんでいるのは、社長である私である。
例年、社員旅行の一週間前から、興奮状態が続き、3日前からはほとんど朝4時台に目が覚める。

今年もそんな状況が続いているのだが、例年と違い、私は今、基本的に「午後7時以降は何も食べないダイエット」をしているので午前4時に目が覚めると、猛烈に腹が空いているのである、。
この空腹感と社員旅行前の興奮が入り混じり、目がぱっちりと覚めてしまうのである。
当然、こんな早い時間に朝ごはんの用意がされているわけもなく、仕方がないのでカップラーメンを食べたりする。
とってもおいしいのである。

「ふぅ?」一息つき、DVDに録画してあるテレビ番組を見たりするのである。
しかしながら、さすがにおなかが満腹になると眠くなるのである。
そして、食ってすぐ寝るのである。
果たして、これは本当にダイエットにいいのであろうか?と考えながら寝てしまう。
これだけがんばっているのになかなかやせないのは、このへんに理由があるのかもしれない・・・


旅行前日の6月1日は日曜日にもかかわらず、夜8時からうちの受講生同士の結婚式の2次会があったのである。
この日は6時までワークショプがあったのだが、終わり次第かけつけ、普段、7時以降は食べられないウサを思いっきり晴らし、10時すぎまでたらふく飲んで食ったのである。
さらになんと、その2次会の景品でポータブルDVDプレイヤーが当たったのである。
まるで、明日からの旅行の吉兆であるようで、喜び勇みながら、その日は爆睡したのであった。


そしていよいよ社員旅行の朝、この日は9時30分に神戸空港に集合であった。
私の娘が神戸市内のミッション系のスクールに通っているので、少し早く家を出て、娘を車で学校に送り届け、早めに神戸空港に行く予定だったのである。

この日は月曜日なので、うちの娘はいつもなら、7時前に家を出る。
ミッション系の中学校なので、月曜日の朝は、礼拝があるのである。
8時過ぎに学校に到着すればよいということなので、7時30分には家を出た。
しかしながら、私の気分はすっかり沖縄なのである。
家を出るころから、ムードをつくりたい人なので、サングラスにアロハシャツで車を運転し、娘の学校方面に向かった。
沖縄の夏と言えば、多くの人はサザンやチューブを聞きながら、運転するのであろうが、私の場合、夏、海とくれば、矢沢永吉なのである。
カーステレオからは、だいぶ古いのであるが、「時間よ止まれ」が流れているのである。

罪な奴さ、あぁパシフィック
青く燃える海、
夏の日の恋なんて
幻と笑いながら、
この人にかける
・・・フフフ・・・ストップ・ザ・ワールド

なのである。


こういうふうに私がはまっているとき、うちの娘は幼児期から慣れているので放っておいてくれているのである。
しかも、娘は、前夜、息子が「パパだけ沖縄でいいなぁ」と言うのに対して、「遊びじゃない。仕事なんだよ。社内旅行なんだから、仕事!!」と私が言っているのをしっかり聞いていたのである。
それが、後々、とてもややこしいことになるのである。

私は、自分のいでたちに自覚があったので、学校の正門ではなく、決して誰もいない学校の裏側に娘を降ろしたのである。
ところが、最近のご時世で、通学時に正門だけではなく、学校の付近には、いろんな先生が配置されているようなのである、
そんなところへ、サングラスをかけた、アロハシャツのおっさんが運転する車内から矢沢永吉が流れる車で、うちの娘がやってきたのである。
先生は、あらゆる状況を想定しながら、誤解のないようにうちの娘に聞いたそうである。
「お父様なの?」
「はい」
「お父さん今からご旅行?」
「いいえ、仕事で沖縄に行くそうです」

アロハにサングラス・・・仕事で沖縄・・・
いったい私はどんな仕事をしている人に見られたのであろうか?
チャカ(拳銃)の買い付けか、どんなによく見ても、だいぶ危ない不動産関係にしか見えないであろう。

娘によると、なぜかあの日以来、先生の娘への扱いが丁寧になったそうである。
それの意味するところは何なのであろう。
今後のうちの娘の学園生活の平和を祈ってやまない。

2008年6月 7日 14:29