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2008年6月28日
ヤマトンチュウの叫び

このブログで沖縄のことを書き始めてから、いろいろな受講生に沖縄のことをよく聞かれる。
おススメの観光スポットから沖縄の温泉に関することまで、ジャンルは幅広いのである。

もちろん、沖縄の観光大使をしているわけではないので、こと細かにはまったくわからないのだが、できるだけいろいろなことを教えてあげたいのである。
しかしながら、私が喜ぶ観光スポットと、みんなが期待している観光スポットには、どうも、いろいろな違いがあるようなのである。

基本的に、私は観光旅行に行く場合、その地元が観光用に用意した「どうぞ来てください」というスポットに行きたい人なのである。
せっかく観光用に作ってあるのだからして、行ってあげるのがスジだと思うのだが、どうも、私のまわりにはそういう人が少ない‥‥、いや、少ないどころか、「けっして、そのような場所には行きたくない」と言い切る人が多いのである。

沖縄には、この手の観光テーマパークが実に多い。
たとえば、“沖縄ワールド”といわれる旧・玉泉洞、ここは東洋一の長さを誇る、全長5キロの鍾乳洞である。
この鍾乳洞を中心に、沖縄の歴史・文化・自然を扱ったテーマパークなのである。

昔は鍾乳洞を出たところで、沖縄ならではの“ハブとマングースの戦い”をやっていたのである。
一日に何度も何度も対決させられるであろうハブとマングースは、おたがいにウンザリしており、係の人から「さあ、行け!」とおもむろにけしかけられるのであるが、2匹ともまったくやる気がないのである。
その、やる気のない2匹がまた見どころであったりするのであるが、「玉泉洞に行こう」と言ったとしても、だれもノッてこないのである。

さらに、である。
沖縄の中部には“琉球村”と呼ばれるテーマパークがあり、昔の沖縄の家が再現されていたり、いろいろなことが体験できたりするのである。
しかも、沖縄の神・ミルク様自ら出演する劇が、朝10時からと夕方4時からとあるのである。
沖縄の神・ミルク様に、わざわざ自ら出演していただけるとてもありがたいショーなのに、だれも見にいきたがらないのである。

この神様は、日本でいうミロク菩薩がなまったものといわれるが、ものすごい色白で、平安朝のお顔だち。
黄色い着物を着て、とてもチャーミングな神様なのである。
しかしながら、どれだけみんなに誘ってみたとしても、だれもみんないやがるのである。
フンッ、バチが当たればいいのである。

また、前回のブログで書いた、「神戸メンタルサービスです」と言えば入場無料になる、あの名護の“パイナップル園”に行ったのは、私のグループだけなのである。

タダですよ、タダ!
パイナップルジュース飲み放題に、パイナップル食べ放題なのに、ですよ!
まったく、理解不能な人たちなのである。
私なんか、パイナップル園の隣にある“フルーツランド”、さらにその少しむこうにある“ゴーヤパーク”、3つとも行ってしまいたいぐらいの気持ちを抑え、断腸の思いでパイナップル園に乗り込んだにもかかわらず、である。

さらに、晴れていれば、トイレ休憩をダシに、“ダチョウランド”に行ってやろうともくろんでいたのであるが、あいにくの大雨のため断念したのである。

なぜ、ダチョウランドかというと、私は昔から、ペットとしてダチョウを飼いたかったのである。
ちょっとタバコを買いに行くのに、ダチョウに乗っていきたかったのである。

ところが、である。
長年、ワシントン条約で、ダチョウを手にすることができなかったのであるが、近年、ダチョウの卵が食用として目をつけられ、また、ダチョウ料理もプチブームになり、沖縄方面では、ダチョウ牧場が意外と多いというのを知っていたからなのである。

しかしながら、うちの社員のみんなは、社長のように文化的な高い意識をもつことすらなく、名護のオリオンビール工場のタダのビール飲み放題に行ったり、アメリカ軍の嘉手納基地にジェット戦闘機の発着を見にいったり、沖縄に来てまで、イオンで2時間も買い物をしたり、わけのわからない観光をするのである。

まあ、そういう私も、名護のスーパーマーケット・サンエーの2階で、ついつい小一時間、ショッピングをしてしまったのであるが‥‥。

「いったい、なにが言いたいんだ」と、つっこまないでいただきたい。
要は、行きたいところに行けず、グチりたいのである。

「それじゃあ、家族旅行で行けばいいじゃないか」と、つっこまないでいただきたい。
うちの奥さまは山好きの海嫌いなので、予定が立たないのである。

「じゃあ、一人で行けばいいじゃないか」と、つっこまないでいただきたい。
いまですら、事務所と奥さまの目を盗みながら、かろうじて温泉に行っている状況なのに、さらに沖縄旅行までできるはずなぞないのである。
大義名分がいるのである。

そこで、沖縄のみなさま、講演の依頼はございませんか?
交通費当方負担、なんなら、宿泊代も当方負担、講演料はちんすうこうやゴーヤの現物支給で可。
たった一人、あなたのためだけに出張いたします。ただし、講演時間15分以内。

私は、沖縄での講演を大々々募集しているのである。

2008年6月28日 00:00