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2008年7月12日
バナナを使ったアレの話

“バナナ・ダイエット”なるものをするハメになった。
先週のブログで書いたように、体重が臨界点に近づいており、メルトダウン寸前なのである。

私の体の中にある体重危機管理委員会では、管理室中で警戒警報が鳴り続けている。
管理室の係員は必死の形相で、「もはや、すでに手遅れです!」、ビーッビーッビーッ!
「制御不能です!」、ビーッビーッビーッ!と、警報の鳴り響く中を右往左往している状態なのである。

そんなとき、事務所にバイトに来た子に、バナナ・ダイエットがよいと無理やりすすめられたのである。
しかし、あまりマジメには聞いていなかったのである。

その日の夜は打ち上げがあり、夜10時半ごろまで、たらふく飲んで食ってをしていたのである。
たしかに、私は“午後7時以降はなにも食べないダイエット”をしているのであるが、この日は、まぁ、その、仕事だから仕方ないのである。
とても熱心に仕事した、とだけ書いておく。

その打ち上げの宴会で熱心に仕事している私に、とある女性カウンセラーが1冊の本を無理やりくれたのである。
本には「今日から、バナナ・ダイエット」と書いてあったのである。
無理やり持たされたので、いちおう、そのまま家に持って帰ったのである。

表紙の絵がかわいかったので、最近、ダイエットなどを気にかけている娘の参考になればと考え、娘にやろうと机の上に置いておいたのである。
ところが、私がカバンからそのダイエット本を出して、机の上に置いたとたん、うちの奥さまがそれを見つけたのである。

「まあ、すごい!??」
ダイエットには、まったく見向きもしなかったダンナが、なんと急にダイエット本なんかを出してきたわけであるからして‥‥。

いきなり頭ごなしに、「あなたも、ついにやる気になったのね!??」とほめられたので、引くに引けなくなったのである。
「えぇ、まあ‥‥」
そして、やるハメになったのである。

さて、このダイエット法、一見、とてもラクそうに見える。
とにかく、「朝ごはんだけ、バナナと水にせよ」というダイエット法なのである。
しかも、バナナは何本でも腹がいっぱいになるまで食い放題なのである。
しかも、このダイエット法は、夜早く寝る人向きらしいのである。

最近、家族のだれよりも早く寝る私なので、まったくもって私向きなのである。
先日のお休みの日なんか、ついうっかり、夜の8時半に寝てしまった。
すっかり、おじいちゃんのような日常生活を送っている私には、とっても向いているダイエット法なのである。

しかし、バナナ食い放題というと、「あの、甘くて、いかにもカロリーが高そうな果物を、たらふく食っても大丈夫なのか?」と思われるかもしれないが、このバナナ・ダイエット、とても食わせものなのである。

まず、朝起きて、とても腹が減っている私は、バナナ2本は軽く食べる。
ところが、なのである。
やってみられたらわかるのだが、バナナというものは、3本も4本も食べたいと思わないのである。

しかも、である。
バナナというものは、すごく腹もちが悪いのである。
これは本にも書いてあるのだが、胃に入って15分か20分後には、もう腸のほうにいってしまうのである。

当然、いままで、たらふく食べていた朝ごはんは、バナナ・ダイエットをしている私には提供されない。
うちの奥さんの料理はけっこうウマイ。
朝も、パンであったり、ごはんであったり、卵焼きであったり、それにヨーグルトやヤクルトなんかもついて、とてもおいしい朝ごはんなのである。
当然ながら、一切食べられない。

どうも、このダイエット法の趣旨は、「いろんなものを食べると、胃はそれを消化するために、いろんな消化液を出さなければならないのだが、バナナという食物は、そんなに胃が消化液を出さなくてすむので、胃を休めることができる」というところにあるらしいのである。
つまり、朝は胃をしっかり休めさせ、昼と夜にはしっかり働いてもらおうというダイエット法なのである。

はっきり言う。
昼食の時間がものすごく待ち遠しい。
ひどい場合には、朝10時半ごろ昼食をとったりする。
むちゃくちゃ、腹が減るのである。

私は、生まれてはじめて、「炭水化物が食べたい!」という欲求をもったのである。
このバナナ・ダイエットを始めて、パンや米という炭水化物が、これだけおいしいものだということを初めて実感した次第である。

やり始めてまだ1週間ほどなのだが、ワケあって、成果のほどは微妙、とだけ伝えておく。
どんなワケなのかは、気が向いたときにまた公開したい。

2008年7月12日 00:00