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2008年8月 2日
君子危うきに近寄らず

7月の3日間の大阪でのヒーリングワークのときの話なのである。
ヒーリングワークをすると、落ち着きのない私は、動物園のクマが檻の中を移動するがごとく、ほぼ1日中、セミナー会場内をウロウロと移動するので、夜になると足がパンパンにむくむのである。
この100キロ近い巨体を意外と小さい足で支えているので、足はパンパンに凝ってしまうのである。

普段は、ホテルのマッサージさんに来てもらい、踏んだり、ひじでもみほぐしてもらったりするのであるが、大阪のサニーストンホテルでのヒーリングワークの場合、土曜日は、マッサージさんがいるのであるが、日曜・祝日は、ホテルのビジネス客が少ないと見え、マッサージはお休みなのである。
しかし、夕食をとってから、マッサージをしてもらうために出かけるのもおっくうなので、いつもは簡単にストレッチだけをして寝ていたのである。

ところがである。
今回は、原トレーナーが、ヒーリングワークの2日目と3日目に参加してくれたので、昼食後のトレーニングを彼に任せ、その時間にマッサージに行ったのである。

ところがである。
マッサージというのは、どうも夕方から営業になるところが多いようで、大阪の江坂では昼の2時や3時にやっているマッサージは、少ないのである。
フットマッサージなど、知っているところに何件か行ってみたのであるが、どこもいっぱいだったのである。
新規開拓をすべくウロウロしていたところ、とある看板を見つけたのである。

「中国整体」

私のコリをほぐしてもらえるなら、それがタイ式であろうが、中国式であろうが、アフリカ式であろうが、私はかまわないのである。
看板に書かれていた電話番号に電話をかけたところ、すぐにマッサージが可能、というのでその店に行ったのである。

店に入ると、50代の頭を角刈りにした片言の日本語を上手に操る一見あやしそうな中国人の整体先生が登場したのである。
そして、私に聞くのである。
「どのコースにするか?」
その言葉とともに、私はメニュー表なるものを手渡されたのである。

そのコースの中には、
全身リラックスコース?全身オイルマッサージ+前立腺マッサージ(女性の方は卵巣マッサージ)
なるコースがあるのである。

「前立腺マッサージ」

一部の男性読者の方ならおわかりであろう。

私は過去に「正当な前立腺マッサージ」を受けたことがあるのである。
なぜ、あえて「正当な・・・」をつけたか、そのいきさつを誤解のないように説明させていただきたいと思う。


私は、10代後半に激しい剣道の練習をしていたのである。
とある練習中、相手の竹刀が私の股間を直撃したことがあったのである。
格闘技であるから、そういうことは日常茶飯事で、その日も別段どうということはなかったのであるが、次の日の朝一番、トイレに行って、私は固まってしまったのである。
なんと、おしっこが出ないのである。
すごく力んでようやくちょろちょろとしか出ないのである。
当時の私は、今とは違って清純派で通していて、悪い遊びも一切知らない純粋無垢な田舎の好青年であったのである。

「何でこんな目に・・・」と思いつつ、すぐさま神戸市で一番有名で大きな病院に行ったのである。
とても敏感なジャンルだけに、本能的に有名な病院で対処してもらいたかったのである。診断の結果、外傷による前立腺炎ということであったのである。
前日の練習中の竹刀が、かなりの内出血をひきおこした模様である。
そこで、前立腺マッサージになるわけなのであるが、この時点の私は何のことかさっぱりわからなかったのである。

当時40代くらいの先生が私に向かって言うのである。
「下着を脱いでベッドにあおむけになり、両足を両手でしっかり持ち上げてください」
そして、おもむろに右手にビニール手袋をし、人差し指にワセリンのようなものをしっかり塗りこんで、いきなり私の肛門にズブリと指を突き刺したのである。

「ギエェーーー」

先生は、肛門から入れた人差し指で、腫れ上がっている前立腺をマッサージするのである。
ものすごい痛みなのである。
約2、3分であったが、死ぬほど痛かったのである。

ところがである。
マッサージ後、トイレに行くと、まるで何事もなかったかのように普通に快調におしっこができたのである。
しかし、先生は言うのである。「夕方までもたないだろうなぁ。当分、毎日来てね」

そして、私は毎朝、「ギエェーーー」だったのである。
これが、私が受けた「正当な前立腺マッサージ」なのである。


ところが、最近では、風俗店なるもので、性的快感のための前立腺マッサージがあるということを聞いた。
まさか・・・
しかし、この店は、どうもこのおじさん一人でやっているようなのである。
ということは、もしリラックスコースを申し込むと、私のいたいけなつぼみは、この角刈りのおじさまのあの太い指に蹂躙されるのであろうか?
しかし、そんなものをいったい誰が希望するのであろうか???

当然、普通の指圧コースでお願いをしておいた。

しかし、ひょっとして、私が予想する以外の前立腺マッサージもあるやもしれん。
興味が尽きないのである。
何とか、真相を究明すべく、色んな人にこのマッサージのことを教えているのであるが、誰も行こうとはしてくれないのである。

こうなったら、今年の感謝祭の景品にでもしようかと考えている今日このごろなのである。


2008年8月 2日 11:43